商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ミネルヴァ書房 |
発売年月日 | 2020/03/04 |
JAN | 9784623084425 |
- 書籍
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支援のための臨床的アタッチメント論
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支援のための臨床的アタッチメント論
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職場の人に勧められて読む。やっと読み終わって胸をなでおろす。 文章量も内容も、ほとんど素人の自分にしても読みやすいくらいだったが、素朴な言葉やむずかしくない説明のなかに示唆されているものがたくさんあり、それを掴むために読むのに時間がかかる本。 臨床的ということで、何か現場に携...
職場の人に勧められて読む。やっと読み終わって胸をなでおろす。 文章量も内容も、ほとんど素人の自分にしても読みやすいくらいだったが、素朴な言葉やむずかしくない説明のなかに示唆されているものがたくさんあり、それを掴むために読むのに時間がかかる本。 臨床的ということで、何か現場に携わっている人が読むと思うが、その人の経験によっても得られるものが違うのだろうなぁと思う。 本書はアタッチメントをどのように臨床に活かすのかについて書かれた入門書。 そもそも、アタッチメントというものがどんな歴史的な文脈で現れたのか、ということから始まって、アタッチメント的視点をどう支援に取り入れるのか、という手引きになっている。 どちらかというと学術的で、いわゆるハウツー的な要素というのは控えめであり、その分、ひとりひとりが支援の中で自分なりに解釈できる幅を広く取っている印象。 臨床の経験も浅く、心理などの知識もない、ただ現場に出ているだけの人間にしてみれば、これをテキストに、こってりした、個々のケースを扱う講義を受けたい!というような少し物足りない感じもする。 入り口になってくれる本だし、必要以上の手を加えていない、そういう意味ではほどよい安心感を与えてくれる本、いい意味で『これさえ守れ』『俺について来い』的な強い責任感はなくて(そもそも心理にそういう本は少ないかもしれない)、そのあたりは著者の姿勢なども出ているのかもしれない。 ただ文章の端々に(とくに各章の終わりの方とか)、著者からの勇気づけられるメッセージがつまっていて、それは知識やノウハウというよりは、本人の希望や願いのような人間性の部分で、それが泣けるほどしみた。 個人的に勉強になったのはアタッチメントの歴史、刑務所や、孤児院という普段離れている場所で行われている支援、少ないけれどサンプルケースの部分、甘えの議論などだった。 なんとなく惜しかったのは、心理業界というか、そういうものへのアタッチメントの位置づけや対立などの割合が少し多く感じたこと、抽象的な言葉や専門用語の数式のようなものの説明が多く実例が少なかったこと、 自分は幸いにも、実際に自分よりも知識や経験がある人に「これってどういうのこと?」とか「ふと気になったんだけど、この違いって?」ということが聞けるので、 このテキストはさらに人から教えてもらうときの足がかりにできそうだし、もう少し具体的なことを次の本などから学んで、ここで掴んだ概略を自分の中に定着させていきたい。 こういうことをいうと元も子もないが、このような本はもちろん実際に役に立つ知識もあるけど、自分が本当に現場で困ったり予想外のことが起こったりしたときには、内容を思い出して使えるという力のなり方ではなく 現実ではそんな思い出したりする余裕がない中で『焦るな、だってわたしはあの本を読んだんだから』という事実に支えられて『何か対応ができるはず』という覚悟が決まることの方に即効性がある気がする。 これだけ時間をかけて書いてくださって本当にありがとうございました。そしてきちんと時間をかけて、迷いながら自分も悩みながら、安心感をケアしてもらいながら、読めてほんとうによかったです。
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最近、”愛着障害”関連の書籍がたくさん出ています。しかし、”愛着”や”愛着障害”を適切にとらえたものは非常に少なく、ほとんどが”なんちゃって愛着障害”であり、著者の意見の垂れ流しです。アタッチメントとは何かという根本的なことからしっかりと知らなければ、”愛着障害”を知ることはでき...
最近、”愛着障害”関連の書籍がたくさん出ています。しかし、”愛着”や”愛着障害”を適切にとらえたものは非常に少なく、ほとんどが”なんちゃって愛着障害”であり、著者の意見の垂れ流しです。アタッチメントとは何かという根本的なことからしっかりと知らなければ、”愛着障害”を知ることはできません。この本は、それができる稀有なものであり、必読書だと思います。
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「甘え」とアタッチメントを区別する解説が、「甘えの構造」を理解する上でも役立つ明確なもので、よかった
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