商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新日本出版社 |
発売年月日 | 2020/02/29 |
JAN | 9784406063340 |
- 書籍
- 児童書
ゲルニカ
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ゲルニカ
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
ルポが散逸されまとまりに欠ける。タイトルに反して最後はイタリアの印象が強く残ってしまった。 ただ筆者の町の描写や現地の人々との会話から、平時と戦時中の町の対比と、スペインやイタリアでの戦争の伝え方や海外からみた広島長崎の受け止め方など窺い知ることができた。 一つ強烈に残ったのは...
ルポが散逸されまとまりに欠ける。タイトルに反して最後はイタリアの印象が強く残ってしまった。 ただ筆者の町の描写や現地の人々との会話から、平時と戦時中の町の対比と、スペインやイタリアでの戦争の伝え方や海外からみた広島長崎の受け止め方など窺い知ることができた。 一つ強烈に残ったのは、【日本人は意図的な健忘症なのではないか】という一文。そして自国の歴史をしっかり認識することが大切だと続く。 「意図的に」というのは、誰がどうしてどのように誘導してきたのか。その点を深く考えなければならない。アメリカなのか、戦後教育なのか、あまりに思い出すのが苦しくて口を閉ざした生存者や軍人たちなのか。それとも国民性なのか。 あまりに歴史に興味を持つ人が少ないのではないかと私と感じる。周りの知人と全く話がかみ合わないことが多々ある。知りたいと思うことは自然の欲求なのに、歴史はただ暗記する勉強の一つとなり果てた国の人は「そんなに勉強して覚えてどうするの?」と不思議がる。歴史と好奇心というものが繋がらないのだ。 だから、どうしてテロが起きるのか、どうして戦争が起きるのかも考えない。何も考えず、アメリカが介入している紛争は、アメリカが正しいかどうかすらも考えない。しまいにはアラブ人は野蛮だから、という物騒な理由で納得してしまう。 これでは深い議論などしようもないのだ。 日本では、早乙女さんが危惧する「伝えるべきこと」そのものが絶滅しつつある。
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アジア・太平洋戦争末期、日本は米軍からの無差別空襲を受け、原爆を投下された。しかし、日中戦争において日本軍が中国国内の重慶爆撃などの大規模無差別空襲を行ってきた事を知らない日本人も少なくない。日本軍が中国に無差別空襲を行っていた時期、スペインのコンドル部隊もまた、ナチスヒットラ...
アジア・太平洋戦争末期、日本は米軍からの無差別空襲を受け、原爆を投下された。しかし、日中戦争において日本軍が中国国内の重慶爆撃などの大規模無差別空襲を行ってきた事を知らない日本人も少なくない。日本軍が中国に無差別空襲を行っていた時期、スペインのコンドル部隊もまた、ナチスヒットラーの支援を受け、スペインの都市ゲルニカに無差別爆撃を行った。この空襲に驚いたピカソが、名画「ゲルニカ」を描いたことは有名である。著者の早乙女勝元氏は、自身も東京大空襲の犠牲者として、東京大空襲・戦災資料館の館長を務め、現地ゲルニカを取材し、本書にまとめた。現地取材を通じて、スペインにおける当時の情勢やゲルニカ爆撃を丹念に取材し、戦時国際法であるハーグ空戦条約に違反する蛮行であり、非戦闘員である老人や女性、子供など、弱者に甚大な被害をもたらした事を紹介する。また、同署では隣国のイタリアの独裁者ムッソリーニの最期やパルチザンの抵抗運動なども紹介され、ナチスドイツと違った第2次世界大戦の一面を知る事ができる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
スペイン戦争は人民に対する、自由に対する、反動の戦いである。私の芸術家としての全生涯は、もっぱら反動と芸術の死に反対する絶えざる闘争であった ゲルニカ爆撃の惨禍を二度と再び許すまじと言う、情熱の国スペインの心意気を見た
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