商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2020/02/27 |
JAN | 9784309028620 |
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流卵
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商品レビュー
3.4
9件のお客様レビュー
この母子は一体何を張り合ってるのん? そういえば中学の頃、腕に卍のマークを彫りたいつってカッターで一生懸命腕切ってた同級生いたけど、まあ中学生だしみんな何かしら変な妄想してるよな。わたしも中学生の頃は妄想が楽しかったし大丈夫。中学生ならね。
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クラスのイケてないグループに属する伸一くんは、妄想とリビドーを持て余している。その結果、様々な愚かなことに手を出す話。 行為の内容や愚かさの程度に違いはあるけれど、思春期の自分もやはり伸一くんであった。それゆえにこの物語が痛々しくも目を背けることができず、一日で一気に読んでしま...
クラスのイケてないグループに属する伸一くんは、妄想とリビドーを持て余している。その結果、様々な愚かなことに手を出す話。 行為の内容や愚かさの程度に違いはあるけれど、思春期の自分もやはり伸一くんであった。それゆえにこの物語が痛々しくも目を背けることができず、一日で一気に読んでしまった。 伸一くんは親もおかしいし、現実に引き戻してくれるような友人もいない(というかそういう人との関わりを是としていない。そこがなおイタい)ので、ストッパーがない。 やはり社会との関わりって大事。 思春期の少年の抱える妄念や性欲のスケールが、少年自身が制御できる範疇を越えている感じをかなり的確に描いているように感じた。それが本作の最大の魅力だと思う。 あと、シンナーの影響を表現している部分の、めまい状態で耳の奥がうわんうわん鳴っているときの聞こえ方と、脳が情報処理を全くできていない感じの描写が巧すぎ。作者は経験者に違いない。
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魔女というモチーフが斬新だが、基本的には厨二病的世界観と現実世界の葛藤を描いた作品なのだろう。主人公が中2(まさに!)時代の両親やクラスメートとの関係を中心として物語は進むが、特に両親との生活描写において、著者特有の、現実のマヌケさをこれでもかと強調する筆使いが楽しめる。 前後に...
魔女というモチーフが斬新だが、基本的には厨二病的世界観と現実世界の葛藤を描いた作品なのだろう。主人公が中2(まさに!)時代の両親やクラスメートとの関係を中心として物語は進むが、特に両親との生活描写において、著者特有の、現実のマヌケさをこれでもかと強調する筆使いが楽しめる。 前後に挟まれる四十年後の挿話に胸が苦しくなる。
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