長生きしたいわけではないけれど。

曽野綾子(著者)

• 販売会社／発売会社: ポプラ社
• 発売年月日: 2020/02/14
• JAN: 9784591166161

商品レビュー

2020/07/23

　1931年生まれ、今年89歳の曽野綾子さん「長生きしたいわけではないけれど。」、２０２０．２発行。これまで書いた作品中の言葉の再整理と三浦朱門氏亡き後（２０１７．２．３没）の近況を語った書だと思います。キリスト教に関する話は、私にはわかりにくく、半分ぐらい理解できました。猫2匹と楽しい毎日を過ごされているとのこと、何よりと思いますｗ。少しずついろいろなものとサヨナラするのが老年の生き方と仰ってますが（それはそうだと思いますが）、少しずつ新しいものとの出会いも並行してあるのではないでしょうか(^-^)　
表紙の写真で、しわひとつないきれいな顔と、しわだらけで太い血管が浮き出ている腕と手の対比がなぜか目に焼き付きました。失礼しました。
　1931年生まれ、今年90歳の曽野綾子さん、お元気です。「長生きしたいわけではないけれど。」、2020.2発行、再読。赤ん坊が生まれるとき、親が願うただ一つのことは健康なこと。死者が残していく家族に望むことは「皆が幸せに」という平凡なこと。三浦朱門氏は2017．2.3没。曽野綾子さんは、寝る前に骨壺を3回叩き、おやすみと言って眠るそうです。同じ家で、同じように暮らしている。夫の死後飼い始めた二匹の猫だけが大きな変化と。認知症とは無縁の方と思います。長生きしてください！
　①一組の夫婦ができるまでには「風雪」がいる（昔、風雪時代という教育関係雑誌があったような記憶が？）②他人の美点に気づく眼を養う　③少しずついろいろなものとサヨナラするのが老年の生き方　④人間の心身は段階的に死ぬ　⑤老いと死が謙虚を導く（大谷翔平選手、藤井聡太棋士は若いのに謙虚、天性のものでしょうね）。1931年生まれ、曽野綾子「長生きしたいわけではないけれど。」、2020.2発行、再読。