商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2020/02/08 |
JAN | 9784309750422 |
- 書籍
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高畠華宵 新装版
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高畠華宵 新装版
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商品レビュー
5
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代表作である『ダンス』に一目惚れしたその日から、華宵は自分にとってお気に入りのイラストレーターになった。…てことでここからは、順不同に感想を…じゃなくて色々褒めちぎっていきたいと思います!笑 同時代の竹久夢二も好きだが、どちらかと言えば写実的&健康的なタッチの華宵がタイ...
代表作である『ダンス』に一目惚れしたその日から、華宵は自分にとってお気に入りのイラストレーターになった。…てことでここからは、順不同に感想を…じゃなくて色々褒めちぎっていきたいと思います!笑 同時代の竹久夢二も好きだが、どちらかと言えば写実的&健康的なタッチの華宵がタイプかなー。それでいて(特に女性画の)時折憂いも含んだ流し目は一級品。「甘い/落ち着いた」って意味合いの"mellow"がしっくり来ると個人的に思っている。実際目の前にしたらその視線の先を追っちゃうかも笑(特定の対象物がないことを示唆していると後述で知る笑) 雄々しい少年画も彼の代表作ではあるが自分は専ら女性画に夢中だ。何てったって華やか!笑 ファッションも教科書で見かけるようなモガから「見たことないけど可愛い」スタイルと種類が豊富で、読者を熱狂させたのも頷ける。セーラー服みたいなセパレート風ワンピに黒い細ベルトを合わせたコーデが素敵で何年先まで見透かしていたのか気になったが、VOGUE誌までチェックしていたと知ってすんなり納得。 9割方の女性がまだ和装だった時代だから、和装のイラストも多い。良い装いなら和洋中何でも大歓迎だったのかも。画法になるが、黒地に百合柄の着物と思いきや百合の花を前にしてその後ろに黒地を着用した女性を配置した遠近法だと気づいた時は、控えめに言って痺れた。 明治-昭和初期の流行をまとった60名の女性が描かれた『移りゆく姿』は初耳&初見の作品だった。流行に敏感ながら物静かな性格だったらしいけど、その分やりたい事にかけるパッションが人一倍あったんだろうな。屏風の女性達は挿絵の中にいる時よりも表情が生き生きとしており、光の入り方にも希望を感じられた。 運動は苦手な一方で指相撲が得意、生活には贅の限りを尽くして晩年には困窮に至ると言う愛すべき困ったちゃんな一面も魅力の一つだったりして。やりたい事へのパッションもしかり、生活面において背伸びしようとして見えるのも美への探究心の現れだったのかね。 あゝ眼福…酔いが覚めてしまう前に、どうかここまで引っ越してくださらぬか、弥生美術館…!
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