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イスラエルとユダヤ人 考察ノート 角川新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2020/02/08 |
JAN | 9784040822570 |
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イスラエルとユダヤ人
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商品レビュー
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作家で元外交官の佐藤優氏が記す、イスラエル及びユダヤ人に関する考察をまとめたものです。佐藤氏のインテリジェンスオフィサーとしての人生がいかに彼らから影響を受けたかがよく分かりました。必読書であります。 本書は作家でもと外交官の佐藤優氏が隔月誌『みるとす』に連載した2007...
作家で元外交官の佐藤優氏が記す、イスラエル及びユダヤ人に関する考察をまとめたものです。佐藤氏のインテリジェンスオフィサーとしての人生がいかに彼らから影響を受けたかがよく分かりました。必読書であります。 本書は作家でもと外交官の佐藤優氏が隔月誌『みるとす』に連載した2007年10月号から2014年6月号分までの「ノート」再編集した上で書籍化したものです。 「全世界に同情されながら滅亡するよりも、たとえ全世界を敵に回しても生き残る。」 一見過激とも取れるイスラエルのこの国是が本書を読むと改めてその辿ってきた経緯や、四方を「敵」に囲まれた状態であるという地政学的な条件。さらにはイスラエル建国までにユダヤ民族が辿った苦難の歴史に思いをはせ、佐藤氏ほど僕はイスラエルに対して「思い入れ」は少ないものの、彼らの「立場」が良く解かるつくりになっておりました。 神学生への架空の手紙や、現役で活躍するイスラエル人のインテリジェンス・オフィサーとのやり取り。佐藤氏が他著でも言及している敗戦後の日本の社会、ないし国家システムは近代主義の下に成り立っており、「合理主義」「生命至上主義」「個人主義」によって構築され、それらは『3.11』でもろくも瓦解したのだと。 しかし、近代主義は国際基準で自衛官。警察官。消防士。海上保安官。外交官などの「無限責任」が問われる職種に従事している人間には生命と職務遂行が天秤にかかるような状況に於いては当てはまらず、職務の方が重くなる無限責任が要求されている話は一度読んだにもかかわらず、とても胸に迫るものがありました。 そして、僕が本書でもっとも印象に残っている箇所は「マサダ精神」に言及している箇所で、これは「マサダの要塞」に立てこもったユダヤ民族たちが圧倒的な数を誇るローマ軍の総攻撃を前に960名が3年篭城し、最終的には全員自害して果てた話でした。 この話を読んで連想したがナチスの高級将校であるラインハルト・ハイドリヒ暗殺をめぐる攻防を描いたローラン・ビネの『HHhH (プラハ、1942年) (海外文学セレクション) 』(東京創元社)であり、登場人物たちの最期はまさに「マサダの要塞」そのものであり、彼らの中にも「マサダ精神」は生きていたのだと思いをはせ、目頭が熱くなってしまいました。 佐藤氏のイスラエルに対する姿勢は賛否両論あるのかもしれませんが、彼らのことを知ることによって「生き残り」のヒントが得られることは大きいかと思っております。 ※追記 本書は2020年2月20日、KADOKAWAより『イスラエルとユダヤ人 考察ノート (角川新書)』として改題加筆修正され、新書化されました。
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上智大学神学部でキリスト教を学び、外務省専門職員としてロシア大使館で勤務し、国家への背信罪で逮捕された佐藤優氏が著した、イスラエルとユダヤ人に関する外交論書。現在のガザ地区を巡る国際的な反イスラエルの動きが起こる前の2015年、日本の国益のために偏った反ユダヤ思想やシオニズムへの...
上智大学神学部でキリスト教を学び、外務省専門職員としてロシア大使館で勤務し、国家への背信罪で逮捕された佐藤優氏が著した、イスラエルとユダヤ人に関する外交論書。現在のガザ地区を巡る国際的な反イスラエルの動きが起こる前の2015年、日本の国益のために偏った反ユダヤ思想やシオニズムへの誤解を捨て、イスラエルと国交を強化することを主張するその論争は、生のイスラエルの人々と肉声で語り合って来た佐藤氏だからこそ提示できるものでであると感じる。今の世界を形作るユダヤのイデオロギーは、作られた仮装敵民族であるユダヤ人というものを意図的に生み出して来た。それは果たして、知的に誠実な姿勢を持って大衆が理解できている現実なのだろうか。
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私自身の基礎知識が無さすぎて、理解できなかったことも多かった。しかし、日本ではメディアの影響もあるかと思うが、どちらかというとイスラエルをあまり良く思わない見方の方が多勢に思われる中、はっきりとイスラエル側につくスタンスをとり続けている佐藤氏に敬意を表したい。
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