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読書で離婚を考えた。 幻冬舎文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2020/02/06 |
JAN | 9784344429437 |
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読書で離婚を考えた。
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商品レビュー
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12件のお客様レビュー
男性側が繊細で 女性側が天衣無縫というのは いい夫婦のお手本ではありませんか 反対に 書きやすかろうと 選んだ折り紙の本で 田辺先生がすごく苦しむなど 書評の本で 夫婦仲を楽しめたのが すごく新鮮でした 勿論 書評自体も 面白かったんですよ なか...
男性側が繊細で 女性側が天衣無縫というのは いい夫婦のお手本ではありませんか 反対に 書きやすかろうと 選んだ折り紙の本で 田辺先生がすごく苦しむなど 書評の本で 夫婦仲を楽しめたのが すごく新鮮でした 勿論 書評自体も 面白かったんですよ なかなか他の書評では 見かけることの少ない 翻訳SFものなど 楽しめました
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夫婦がお互いに相手から勧められた課題図書を読み、感想を書く。そんなふうに本を通じてお互いの世界に歩み寄れば、おのずと相互理解に近づくのでは……そんな理想をかかげて始まった作家夫妻のリレーエッセイ。だが、とぼけた妻の期待と繊細な夫の不安に満ちたやりとりはだんだんと不穏な方向へ。本を...
夫婦がお互いに相手から勧められた課題図書を読み、感想を書く。そんなふうに本を通じてお互いの世界に歩み寄れば、おのずと相互理解に近づくのでは……そんな理想をかかげて始まった作家夫妻のリレーエッセイ。だが、とぼけた妻の期待と繊細な夫の不安に満ちたやりとりはだんだんと不穏な方向へ。本を媒介に相手の〈わからなさ〉と向き合った、生の記録。 Web連載開始からしばらく追っていて次第に読まなくなってしまったのだけど、こんなはちゃめちゃになっているとは知らなかった(笑)。表紙のイラストを小バカにしてタニス・リーも読まない(田辺さん談)円城さんに勾玉三部作を読ませたのは快挙じゃなかろうか。 私は小説の趣味は円城さんに近く(数学・物理学系の本はお手上げだけど)、性格的には田辺さんに共感をおぼえる。短編ばかり選ぶ円城さんの配慮に優しさを感じつつも、感想を書きやすい作品選びじゃないなぁと思うし、共通の思い出がある作品を選んでエッセイを書きやすくしているつもりだろう田辺さんの選書には、円城さんはそういう書き手じゃないっぽいよと言ってあげたくなる(笑)。随所に渡る大胆なすれ違いっぷりが読んでて楽しい部分なのだが、連載中は友人たちから心配の声は絶えなかったとか。 けれど最後まで読むと、これはこれで理想の二人だなと思う。なにより円城塔が「やっぱり自分は、わからなさが好きなのだなと思うようになりました」と言うような相手がいることに感動してしまうのだ。きっと連載中、思っていた以上にお互いをわかっていなかったことに焦りもしたのだろうけど、その〈わからなさ〉を愛する、と堂々宣言。このタイトルでこんな惚気を読まされていいのか。「あなたが美味しいと言ったから果物記念日」とか書いてるんだぞ、あの円城塔が。 私は田辺さんの小説は読んだことがないので円城さんのことばかりになってしまうけど、円城作品にずっと抱いていた疑問がひとつ解けた気がする。それはどんなに難解な構造をもつ作品にも、その深層の上に必ずもう一層エモーショナルな物語の層が乗っかっているのはなぜか、ということ。このエモの層があるおかげで私でも円城作品を楽しめるし、日本で商業ベースに乗るためのテクニックなのかなぁと考えていたのだが、こうして夫婦間でのやりとりをのぞかせてもらうと、円城さんは思ってたより〈わかってほしい〉人だったのだなぁと腑に落ちた。そのためなら説明を惜しまないし、何度もやり方を変えてトライする。で、最終的には〈わからなさ〉を愛してしまう。宇宙の片隅でもうとっくに人類の知性を超えてしまった存在がそれでもなぜか人類に向かって懸命にメッセージを送り続けているようなあの小説たちは、こんな健気な思いで書かれていたのか。
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芥川賞作家の円城塔とホラー作家の田辺青蛙の夫妻が、相互理解のために課題図書を指定して相手にエッセイを書いてもらうリレー形式のやりとり 円城塔も田辺青蛙も私は未読 だけど、面白く読めた タイトルに偽りありかな 雰囲気がどんどん険悪にとかって煽りもあったりするけど、全然そんなこと...
芥川賞作家の円城塔とホラー作家の田辺青蛙の夫妻が、相互理解のために課題図書を指定して相手にエッセイを書いてもらうリレー形式のやりとり 円城塔も田辺青蛙も私は未読 だけど、面白く読めた タイトルに偽りありかな 雰囲気がどんどん険悪にとかって煽りもあったりするけど、全然そんなことない あとがきにも相互理解は深まらなかったとか書いているけど ちゃんと相互理解は深まっていると思うよ ただ、思いやりという面はないかな(笑) 円城塔さんが怖い表紙が苦手だと推測しつつ、表紙が怖い本を課題として選ぶあたりが鬼畜 終盤あたりで円城塔さんが語ってるのが、課題図書の選定はブラックボックステストだと このジャンルに対して相手はどう反応するか?という基準で選んでいるようで だからこそ様々なジャンルの本が知れる ところどころ、田辺さんは本をちゃんと読んだのか?と疑問に思うくらいに内容に触れていない回があって、円城塔さんが危惧した通りになってたのかもしれない だからこそ、ルールを守るというルールを作るべきだったという記述が一番ウケる この課題図書交換会は楽しそうだなぁ 円城塔さんが語っているのに同意 「一年に三百冊くらい本を読む人同士でも読んでる本が全くかぶらない、なんていうのは珍しいことではないですしね」 私も1年に100冊以上読んでいるけど、この本で紹介されてある本は一冊も読んでなかったので、この感覚はよくわかる 読書会で知り合った友達から読んだ本のリストを見せてもらったときも、お互いに小説を主に読んでるにも関わらずほとんどかぶってなかったもんね 自分の読書の幅を広げるためにも誰かとやってみたい ただまぁ、このやりとりは「相手に自分を知ってもらう」「相手のことを知る」という2つの側面があって 課題図書を必ず読むというルールにするとなると、相手との信頼関係が結構重要になってくると思う なので、かなり近しい人同士じゃないと無理かもね
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