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浮遊霊ブラジル 文春文庫
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浮遊霊ブラジル 文春文庫

津村記久子(著者)

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浮遊霊ブラジル 文春文庫

726

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2020/01/04
JAN 9784167914219

浮遊霊ブラジル

¥726

商品レビュー

3.9

32件のお客様レビュー

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2024/09/11

すごくあたたかな気持ちになります。こんな浮遊霊になってゆらゆらと好きだった人を探すなら、いいかなって思います。わたしは好きだな、こういうあたたかいお話。

Posted by ブクログ

2024/08/09

津村さんの本2冊目! おもしろかった〜。ほんわかめな短編集だから通勤やちょっとした時間に読むのに馴染む。 じんわりした面白さ。 変な状況を普通に楽しむ登場人物たち。 じわじわ面白いんだけど、ハッとする文章がちょくちょくある。『運命』が一番すき。 こんなに悲しいんだから死ぬだろ普通...

津村さんの本2冊目! おもしろかった〜。ほんわかめな短編集だから通勤やちょっとした時間に読むのに馴染む。 じんわりした面白さ。 変な状況を普通に楽しむ登場人物たち。 じわじわ面白いんだけど、ハッとする文章がちょくちょくある。『運命』が一番すき。 こんなに悲しいんだから死ぬだろ普通、みたいな文に共感しまくっちゃった。 どんなに気弱だったりしても、全員、受精のときに何億もの競争相手に勝った個体なんだよなぁ。十分すごいよなぁ、などと。 もっと読みたい〜

Posted by ブクログ

2024/05/19

これこれ! 私が津村さんに期待する小説はまさにこの本、という感じの短編集だった。 地獄の奇想天外なおもしろさ。 中年のなかよし女性二人が事故に遭い、同時に死ぬ。 小説家だった私は物語地獄に、親友のかよちゃんはおしゃべり地獄に。 地獄では担当の鬼が一人に一人つき、それぞれの業に応...

これこれ! 私が津村さんに期待する小説はまさにこの本、という感じの短編集だった。 地獄の奇想天外なおもしろさ。 中年のなかよし女性二人が事故に遭い、同時に死ぬ。 小説家だった私は物語地獄に、親友のかよちゃんはおしゃべり地獄に。 地獄では担当の鬼が一人に一人つき、それぞれの業に応じた「地獄タスク」をこなさなければならない。 鬼の方にも配属される地獄に「栄転」「左遷」があり、家庭生活では配偶者の不倫にも悩まされる。 奇想天外なのだか、意外と所帯じみているのかなんだかわからない可笑しさ。 「運命」は構成のたくみさに驚く。 主人公の「運命」とは、最悪の状況なのに、それにまったく気づかない赤の他人に道を聞かれてしまう、というもの。 人生の中の驚くほど多様な場面なのに、いつもいつも、そういうめぐり合わせになってしまう。 それぞれの場面は、いったいそれはどんな状況なのだ、と思わず突っ込みを入れたくなるようなもの。 さすが作家というのか、すさまじい想像力。 表題作「浮遊霊ブラジル」も面白い。 妻に先立たれた高齢男性、三田が主人公なのだが、初めての海外旅行を町内会でしようと話し合う。 アラン島に行くことになったところで、しかし彼は頓死するのだが、その思いが残り、浮遊霊となってしまう。 三田は浮遊霊として、なんとかアラン島に渡ろうと画策する。 人間ならぬ力を身につけたはずなのに、ちっとも思い通りにはいかなず、小市民的な振る舞いになっているのに何とも言えない可笑しさがある。 「給水塔と亀」は、気持ちがしんどくなったとき、読み返したい作品。

Posted by ブクログ

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