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英雄伝説の日本史 講談社学術文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2019/12/12 |
JAN | 9784065182055 |
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英雄伝説の日本史
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英雄伝説の日本史
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様々な形で語り継がれてきた日本の英雄伝説、その変容の諸相を解説した書。中世、近世、そして近代と様々な形でリフレインされてきた英雄伝説を通して、それが反映してきた時代の様相と歴史認識(歴史観)を読み解く。 本書は、1998年発行の『蘇る中世の英雄たち―「武威の来歴」を問う』(中央公...
様々な形で語り継がれてきた日本の英雄伝説、その変容の諸相を解説した書。中世、近世、そして近代と様々な形でリフレインされてきた英雄伝説を通して、それが反映してきた時代の様相と歴史認識(歴史観)を読み解く。 本書は、1998年発行の『蘇る中世の英雄たち―「武威の来歴」を問う』(中央公論社)の文庫版である。中世に盛んに生み出され、近世、近代と伝わってきた英雄の伝説は、中世という時代の価値観や事象を反映すると共に、後世の時代の価値観や歴史観を踏まえてさまざまに変化していった。著者の目的はそういった伝説が時代の何を示しているのか、そして伝説の変容に何が託されているのかを示すことにある。そのため本書は、伝説を題材とする物語が数多く生み出された近世江戸期をスタートとして、菅原道真らの怨霊譚が謳う「敗者の復活」、坂上田村麻呂らの征伐譚が示す「武威の来歴」、鎮西太郎為朝らの冒険譚に見える「異域の射程」の三つを取り上げる。 個々の伝説を詳細にみていくというよりかは伝説の変遷を追っていくものであるので、具体的に伝説を知りたいと思われる読者からはボリューム不足に感じられると思われる。ただ、伝説の変遷史を概説的に知れるという点では面白い書と言えるだろう。また本書の巻末には『平家物語』等の軍記物に見える武人伝説の一覧表がつけられているので、ちょっとした調べものの参考になる。
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歴史的人物が伝説となって、人々に語り継がれ変容を遂げる、その時代背景や認識の在り方を解き明かした書。具体的に英雄を紹介していく各章においては、伝説を作り出して行くモチーフとして著者が考えているものが、「敗者の復活」、「武威の来歴」、「異域の射程」という副題に表されている。 戦前ま...
歴史的人物が伝説となって、人々に語り継がれ変容を遂げる、その時代背景や認識の在り方を解き明かした書。具体的に英雄を紹介していく各章においては、伝説を作り出して行くモチーフとして著者が考えているものが、「敗者の復活」、「武威の来歴」、「異域の射程」という副題に表されている。 戦前までだったら一般民衆の常識だったかもしれないが、頼光や為朝の伝説など、今ではあまり知られていないのではないだろうか。それらを知ることができたのも、一つの収穫だった。
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