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教養としての帝国陸海軍 失敗の本質 宝島社新書
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教養としての帝国陸海軍 失敗の本質 宝島社新書

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教養としての帝国陸海軍 失敗の本質 宝島社新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 宝島社
発売年月日 2019/12/11
JAN 9784299000873

教養としての帝国陸海軍 失敗の本質

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2021/10/16

先の戦争を日本人はまだ総括しきれていません。戦勝国による一方的な裁判、日本の自衛のために避けられなかった戦争、個々の軍人は優秀だったが組織として機能しなかった、信賞必罰人事を優先せず年功序列に拘った・・などどれも戦争の断片をすくっているに過ぎず、作戦内容と責任を取るべき個人名を上...

先の戦争を日本人はまだ総括しきれていません。戦勝国による一方的な裁判、日本の自衛のために避けられなかった戦争、個々の軍人は優秀だったが組織として機能しなかった、信賞必罰人事を優先せず年功序列に拘った・・などどれも戦争の断片をすくっているに過ぎず、作戦内容と責任を取るべき個人名を上げて是々非々を論じる「客観的および最終的」総括が待たれるところです。 そして、本書は76人の軍人関係者をコンパクトに概観する好著です。執筆者はイニシャルK、O、Fの3人で分担しており76人の実績や主な経歴などがわかるようになっています。 本書を読んで、やはりイケイケドンドン、神風を信じる好戦派が戦局を主導してしまったのが失敗の本質だということが改めてわかります。とはいえ、当時の大本営とマスコミは戦争を煽りまくり、それが多くの日本人の支持を得ていたところが厄介で、こうした情緒的空気に流されないような「歯止め」こそが同じ轍を踏まないために必要不可欠です。 本書からわかるのは、一般的に海外経験のある軍人は大局的な視野があり、少なくとも米国との戦争は避けるべきという見解で一致していました。にもかかわらず、「臆病者」「非国民」「神の国」などという言葉で「大国にもひるまず戦うことが日本人の矜持」的なレトリックで勝ち目のない泥沼の戦争に突き進む。日本の敗戦が濃厚になっても、未だ本土決戦を主張する軍人や、さらに「玉音放送」までの11時間の間に事前に録音されたレコードを奪還し「敗戦宣言」をさせないように画策した皇統派軍人など、もはや狂気の沙汰です。 こうした究極の状況の中で不可欠なのは、適材適所、つまり大局に立って物事が判断できる指導者の存在です。 本書からは、改めて指導者人事の大切さを痛感します。 コンパクトですが、一般教養として一家に一冊レベルの内容です。

Posted by ブクログ

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