商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2019/11/06 |
JAN | 9784309417196 |
- 書籍
- 文庫
愛のかたち
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愛のかたち
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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
何人か写真家のかたが出てきますが、対照的であったりとか、思う気持ちも色々だし、複雑だとは思ったけど、それぞれの個性があって良いのではないかと思います。私は写真に対する専門的な知識がないので詳しく分からなくて全体を通してとても難しい本でした。でもやっぱり写真家という独特な世界は情熱...
何人か写真家のかたが出てきますが、対照的であったりとか、思う気持ちも色々だし、複雑だとは思ったけど、それぞれの個性があって良いのではないかと思います。私は写真に対する専門的な知識がないので詳しく分からなくて全体を通してとても難しい本でした。でもやっぱり写真家という独特な世界は情熱的で美しいと感じました。古屋の、自殺した妻、残された息子、に対する愛についても、語りきれないくらい深いんだと思います。簡単に愛と言ってもそれはものすごく深く、切ない気持ちもあって当然だし、人それぞれの愛のかたちがあって当たり前だと思うから、批判的になることや責めることは違うと思うし簡単に纏めることは到底難しい事実だと思いました。
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魂を削りながらシャッターを切る男と、 魂を削られながら写される女。。。。。 修羅、あるいは 人間の業という言葉が思い浮かびましたが、 壮絶というのとは、 ちょっと違うような気がしました。 人は誰しも重荷を背負って生きています。 だから、 奈落を覗いてみたい。 そして、その深みへ身...
魂を削りながらシャッターを切る男と、 魂を削られながら写される女。。。。。 修羅、あるいは 人間の業という言葉が思い浮かびましたが、 壮絶というのとは、 ちょっと違うような気がしました。 人は誰しも重荷を背負って生きています。 だから、 奈落を覗いてみたい。 そして、その深みへ身を投げ出し 落ちてみたい。 落ちるところまで落ちて、 無限地獄に身を沈めないではいられない・・・ そんな気持ちは多かれ少なかれ 誰にでもあるのではないでしょうか? でも、ふつうの人はここまでしませんね。 このような状況に 身をゆだねることができるのは、 やはりどこかでそれを 望んでいたからではないでしょうか。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1998年「ラヴズ・ボディ ヌード写真の近現代」という展覧会で、古屋誠一氏が撮った、妻クリスティーネの写真を観ました。複数の写真家の展覧会だったのですが、古屋氏の写真が私の中で、最も強烈な印象を残しました。 図録には、クリスティーネとの出会いから、死、そして古屋氏の妻を想う気持ちが感じられ、とても残酷だけれども、何て美しい物語なんだろうと思いました。 先日、書店で偶然、こちらの『愛のかたち』を見つけ(表紙の写真ですぐにクリスティーネだとわかりました。)何故か急ぐように読み進めました。 読み進めていくうちに、私が勝手にイメージしていた美しい話ではないことがわかりました。複雑でもっと生々しく、捉え難いものでした。 しかしながら、最後まで読むと、違った意味でやはり美しい物語なのだと思いました。(上手く言えないのですが。) クリスティーネの死後、古屋氏は自問自答しながら、写真を発表していきます。その苦しみはどんなに大きかっただろうと思うと同時に、写真を発表することで妻の死を受け入れ、昇華していくことが出来る写真家という職業は、特別に恵まれているのではないかと思いました。
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