84歳の母さんがぼくに教えてくれた大事なこと

辻仁成(著者)

• 販売会社／発売会社: KADOKAWA
• 発売年月日: 2019/10/31
• JAN: 9784046045676

商品レビュー

2024/02/16

「ひとなり、それは誰の人生ったいね。」挫けそうになると、辻さんが思い出すお母さんの言葉。迷ったときに進むべき道標になる最強の言葉ですね。

心からのありがとうでなければ、口にしないほうがいいという言葉にドキッとした。確かに、口先だけで、心が伴わずにありがとうを日頃言っている自分がいる。心を入れ直したい。

息子さんにこんなに慕われて、尊敬されて、なんて幸せなお母さんなんだろう。そして、こんな素敵なお母さんに愛情たっぷりに育てられた辻さんもなんて幸せなんだろうと思った。
私なんかでは、子供からこんな風に思ってもらえることはなさそうだ。自分がダメだから仕方ないけれど…。見習いたいと同時に、とても遠い世界のことのようにも感じた。

○どんな人間にも、親はいる。誰かと向き合う時、その人たちにも、先祖がいるのだ、と思い出せ。
この言葉は、自分が親になってしばらくして、心に刻むようになったことだ。仲間外れにされそうになっている子供のクラスメイトのことを考えていたら、その子のご両親のことが頭に浮かんで、自分の子がこんな目にあったらさぞ辛いだろうな、とふと思った。

そのほか、特に覚えておきたい素敵な言葉

○図に乗るな、調子には乗れ。調子に乗る事は、仕事でも人生でも悪いことじゃなか。波に乗るってこったい。

○ただ、自分を大事にせんね、とだけ言わせて。

○幸せだと思えることが、幸せになる1番の方法なんだ。自分は不幸だと思い続けていたら、幸せは近寄らないよ。足もとの事や家族の小さな幸せを喜べる日々を生きなさい。

○逃げろ、逃げなさい。逃げてよか。人生は長い。いちいち全部を相手にする必要はなか。そもそも戦う土俵はそこじゃなか。対戦相手が違う。

2023/10/13

自分に響いたのはもちろん、わが子にも伝えたいと思う金言だらけでした。
お母さまの葛藤が自分と重なり、胸が痛くなりました。しかしその経験を活かし、より自分らしく生きておいでる人がいる…それだけでもどれだけ勇気をもらえるか。
心が折れかけた時や上手くいきすぎてる時に何度でも読みたい本です。

2022/12/09

ひとなりさんが「もっと書きたいことがある」と、言わしめたカッコいいママ！
子育てのハウツー本で感動したことはないが、これは響いた。

ガンガンとはっぱをかける言葉もあれば
「ひとなり。人生はだましだまし行け。
真面目すぎると疲れて続かん。不真面目はいかんたい。たまに真剣に、たまには逃げてよか。身体やこころとそうだんしながら、だましだましったい。一生は長か。つねに全力しっそうはいけん。よかか。辛か時はだましだましやりんしゃい。」
息子を育てる母におすすめ！