商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 青土社 |
発売年月日 | 2019/10/26 |
JAN | 9784791770793 |
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反ユダヤにならずに、どうすればイスラエルを批判することができるか? 日本にいると、それは別の問題のように思ってしまうのだが、この問題について、しかも歴史的な事実の整理ではなく、あくまでも思想としてこの問題を論じて、400ページを超える本が必要になるということにまずは驚く。 し...
反ユダヤにならずに、どうすればイスラエルを批判することができるか? 日本にいると、それは別の問題のように思ってしまうのだが、この問題について、しかも歴史的な事実の整理ではなく、あくまでも思想としてこの問題を論じて、400ページを超える本が必要になるということにまずは驚く。 しかも、ユダヤ人が、イスラエル批判するのは、反ユダヤ的ととらえられる危険は少ないんじゃないとおもうのだが、そうでもないようだ。 かつて、ハンナ・アーレントが、「エルサレムのアイヒマン」を書いたときに、ユダヤ人社会から激しい批判を受けたし、ジュディス・バトラーも批判を受けた経験があるようだ。 というなかで、いかに反ユダヤにならずに、また結果として、反ユダヤの益にならないように、またイスラエルの行動を正統化につながらないように、イスラエルを批判するためにどうするか?ということを行きつ戻りつ(?)しながら、議論している感じかな? バトラーのとった戦略は、「ユダヤ性」という概念から、イスラエル批判の思想を引出そうというもの。そこで、論じられるのは、レヴィナス、ベンヤミン、アーレントと言った「ユダヤ」人の思想家。バトラーは、これらの思想家からヒントを掘り起こしつつ、批判的に議論を積み上げていく。 バトラーのアーレント批判は、「国家を歌うのは誰か?」でなされていたが、「それはそうかもだけど、それを言ってもね〜」なものだった気がしたが、ここでは一定の分量をもって、しっかりとした議論になっていると思う。 個人的には、「エルサレムのアイヒマン」の宣告の扱いについては、モヤモヤしていたところを議論していて、その読解には、共感した。
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