ウンコ・シッコの介護学 新装版 排泄ケアこそ尊厳を守るケア シリーズ考える杖

三好春樹(著者)

• 販売会社／発売会社: 雲母書房
• 発売年月日: 2019/10/20
• JAN: 9784876723607

商品レビュー

2023/01/29

認知症ケアの革命児？カリスマ？の三好先生の復刻版ご著書2冊目を読了。
ぼく自身が当事者として直接関わっている認知症ケア技法「ユマニチュード」との対比や相対的相関性などを考えながら読むのが存外とても面白かった。
著者自身の現場での実体験・検証に裏打ちされた、既成概念や学説といった「権威」への躊躇ない異論反論のチャレンジ。妙に構えた感じも無く飄々と持論が綴られる筆致がまた重過ぎず読み易い。そして時折挟まれる、つい「ぷっ」と噴き出してしまいそうになるユーモラスなエピソードや独白の数々。これはもう人柄なんでしょうね。それこそサイエンスじゃなくてアート。真似出来ません。
認知症の有無にかかわらず、介護に携わる人全てが読むべき最初の一冊のひとつと云えると思う。

2022/07/19

当たり前の排泄
おむつを使わない　トイレに行くこと
実際問題にマンパワー不足で厳しいこともあります
寝かせきりにしないよう、排泄を整えることは大事です
食べる　寝る　排泄は基本です

2019/12/22

《食べる、寝る、そして『出す』》

上記の三つが心地良ければ人としてOKではないだろうか？
三つの中で1番軽視されるのが『出す』ではないか？
自力で排泄できる幸せとは、オシッコの音を聞くこと、毎日のようにウンコすらことだ。

オムツを「支援者都合」で当てられ、音を聞くことなく排尿し、便秘した上で下剤、浣腸、摘便での排便、それは不快と屈辱であり、生きる気力を失うきっかけになる。
人間らしく生きてもらうには、ジャーっと出し、モリモリ出すことがことを最初にやるのだ。