摂食障害の子どもたち 家庭や学校で早期発見・対応するための工夫 子どものこころの発達を知るシリーズ09

髙宮静男(著者)

• 販売会社／発売会社: 合同出版
• 発売年月日: 2019/10/07
• JAN: 9784772613965

商品レビュー

2021/09/10

摂食障害、摂食障害の疑いがある子どもの家族、学校職員などに。

・摂食障害は、誰もが罹患する病気である…という認識が必要
・病院での診断基準
・家庭や学校での神経性やせ症の気付きのポイント
・家庭では母親だけとか、学校では担任だけとか、１人で抱え込まない。チームで対応する。

・摂食障害と接触困難のタイプ分類
　神経性やせ症、神経性過食症、食物回避性情緒障害、選択的摂食、食物拒否、機能的嚥下障害、広汎性拒否症候群、うつ状態による食欲低下
・現状…小児科医が患者に対応していた。精神科医はあまりかかわれていなかった。精神科医ももだ入り口の状況。｢痩せるのがよい｣という社会的価値観からの脱却。
・病院のチーム支援
　小児科医、精神科医、看護師、管理栄養士、心理士、（養護教諭）、薬剤師、他。
・家族支援
・学校と医療機関の連携
　→早期発見。保険室で出来ること。受診のすすめ。
・身体合併症
　低血糖症状、糖尿病、皮膚疾患
・自傷行為

・完全な回復まで時間がかかる。焦らない。

〇症例も掲載。これから対応していくというときに、非常に参考になる１冊。

2021/07/19

摂食障害でここまで詳しい本は初めて読んだ。
合併症とその対応など、知らないことが多かった。
本人と親が腹を括る必要があるというのはその通りで、そこに至れるかが大事なんだと思う。