商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 双葉社 |
発売年月日 | 2019/10/09 |
JAN | 9784575314953 |
- コミック
- 双葉社
アコロコタン
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アコロコタン
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アイヌの暮らしを描くコミック。 春・夏・秋・冬の季節の移り変わりに合わせ、熊狩り、昔話、出産、山菜採りなどが描かれる。 1つのコタン(村)の大きさは10数戸くらいまで。皆、助け合って暮らす。 猟をしたり、魚を取ったり、山菜や果実を採集したり。そうした日々を過ごしながら、子供たちも...
アイヌの暮らしを描くコミック。 春・夏・秋・冬の季節の移り変わりに合わせ、熊狩り、昔話、出産、山菜採りなどが描かれる。 1つのコタン(村)の大きさは10数戸くらいまで。皆、助け合って暮らす。 猟をしたり、魚を取ったり、山菜や果実を採集したり。そうした日々を過ごしながら、子供たちもさまざまな暮らしの知恵を身に着けていく。 少女が淡い恋をしたり、兄弟同士がけんかしながら大きくなっていったり。 お産の際には近親者が産婆代わりとなることも多かったという。 シロフクロウはコタンコロカムイ(村を領する神)と呼ばれ、オコジョ(ウパシチロンヌプ)は狩りの守護神と言われる。 著者はアイヌ出身ではなく、北海道に住んだこともなかった。 ふとしたことからアイヌ文化に魅かれ、独学でアイヌについて学んでいった。ネット環境なども整っていなかった頃、北海道各地を旅しながら、博物館を訪れたり、アイヌの人々に話を聞いたりする。 アイヌ語を学ぶうち、私立高校でアイヌ語を教えるようになった。元々は漫画家であったため、仕事の傍ら、こつこつと描き溜めていった原稿が本書の元となった。構想から何と30年というから根気に圧倒される。 編集者のアドバイスで、アイヌの昔の暮らしを描く本編に、プロローグとエピローグとして、現代のアイヌの少女のエピソードを描き足した。これが作品全体に深みを増している。 多くの言葉にアイヌ語が添えられ、エピソードの終わりには解説がつく。 驚くのは参考文献の多さで、風俗や道具など、かなり細かく調べて描かれているようだ。 現代のエピソードではいまだになくならない差別や偏見も織り込まれる。 一度はアイヌであることを隠していた少女が、アイヌのことを学びたいと思うようになるまで。 少女はアイヌ語弁論大会に出場し、スピーチで語る。 私たちは ここにいます/アオカイ アナク テタオカイアン 勇気を出したそのスピーチが、懐かしい人との絆をつなぐ。
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