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祇園の祇園祭 神々の先導者宮本組の一か月
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祇園の祇園祭 神々の先導者宮本組の一か月

澤木政輝(著者)

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祇園の祇園祭 神々の先導者宮本組の一か月

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 平凡社
発売年月日 2019/09/17
JAN 9784582838060

祇園の祇園祭

¥2,640

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2020/01/05

・澤木政輝「祇園の祇園祭 神々の先導者 宮本組の一か月」(平凡社)は正に書名通りの書である。しかし、祇園の祇園祭などといふ書名では何のことか分からないし、副題の「神々の先導者 宮本組の一か月」もまた分からない。私 がこのよく分からない書名の書を買つたのは、本書が祇園祭関連の書であ...

・澤木政輝「祇園の祇園祭 神々の先導者 宮本組の一か月」(平凡社)は正に書名通りの書である。しかし、祇園の祇園祭などといふ書名では何のことか分からないし、副題の「神々の先導者 宮本組の一か月」もまた分からない。私 がこのよく分からない書名の書を買つたのは、本書が祇園祭関連の書であると思へたからにすぎない。これは「山鉾巡行が祇園祭のハイライトであり、数々の山鉾が建ち並んで祇園囃子流れるなか、屋台店を訪ねてそぞろ歩く宵山の喧騒こそが祇園祭のイメージである」(20頁)といふ「一般の市民や観光客」(同前) レベルの知識しか私が持つてゐないにもかかはらず、からうじてその書名からさう判断できたからに過ぎない。やはり私には祇園祭は山鉾巡行なのである。しかし、まつりといふもの、たいていは御輿渡御がある。では祇園祭の御輿渡御はいつ、どこで行ふのだと考へると、私にはそれが全く分からないのである。そんな疑問に答へてくれるのが本書であつた。「八坂神社の『お宮の本の氏子』として神事の中核を担い、ご神宝を預かって御輿を先導するのが宮本組です。」(原悟「発刊によせて」5頁)「関係者の尽力もあって、近年は御輿にも注目が集まり、神幸祭で三基の御輿が揃い踏みする石段下の交差点などは云々」(20頁)等とある。祇園祭には御輿渡御もあるし、その御輿もまた注目されつつあるのであつた。「山鉾行事について語った書物は数多あるが、祇園祭の御輿について語られた書物は数少ない。本書では、代々にわたって御輿渡御に携わってきた祇園町の氏子の視点から、祇園祭を語りたい。」(同前)さう、「祇園町の氏子」であつた。その人たちは「御輿を先導する」のである。「神々の先導者 宮本組」であつた。本書巻頭にはカラー写真が8頁載る。7月1日の祭典から始まり、7月初めのみやび会お千度に終はるが、その上には疫神社夏越祭がある。これが祇園祭の最後の行事とならうか。祇園祭は1ヶ月にわたるおまつりであつた。山鉾巡 行はその中のほんの1コマにすぎない。宮本組はその1ヶ月を祇園祭で過ごすのである。そんな氏子宮本組といふ視点の書は珍しいらしい。 ・そんな本書ゆゑに、私にはほんの少しの知つてゐることを除けば、ほとんどが珍しい。第二章「宮本組の一か月」は7月1日から始まる。この日、「神事始めの神事」(44頁)たる「吉符入」(同前)が行はれる。また、長刀鉾町の稚児、禿を含む氏子の神社参拝もある。以下、5日、10日……と31日まで続く。 この中で私が知つてゐるのは15日の宵宮祭ぐらゐであらう。私には、正に「宵山の喧騒こそが祇園祭のイメージ」なのである。ところが本番はそれからだといふことで17日の神幸祭がある。この日、山鉾巡行後に神輿渡御となる。これが本当の祇園祭であつた。無知とは恐ろしいものである。逆に、だからこそおもしろいのは巻末第四章の「祇園町のお祭」である。ここは気楽に豆知識をといふ感じであらう。宮本組や花街祇園のことがいろいろと書かれてゐる。かういふことはまだ書き足りないことが多いのだらうと思ふ。何しろ我が町内のおまつりである。表の顔ではないおまつりである。しかも古い花街のおまつりであるから、他所では見られないことも多い。それでも祭りをになふ旦那衆はゐるわけで、それが鍵善や辻利の主人だつたりするから、世界が違ふと思ったりもするのである。 祇園祭に無知な人間もこれで少しは分かつたかもしれないと思ふが、いやいやそんなものではないと言はれたりして……祇園祭の世界はかくも奥深いのである。その奥深い一端に触れることができたかどうか。そんな本書であつた。

Posted by ブクログ

2019/12/23

・国家の安寧と厄災消除を願うことに由来。神輿は八坂神社から、山鉾は町衆が。両者の祭が習合したもの。 ☆神輿と神社との関係がよくわからない。何か神様が乗っているのか?それとも、邪悪なものを引き寄せ、虚無の世界に閉じ込めるものなのか?

Posted by ブクログ

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