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環境再興史 よみがえる日本の自然 角川新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2019/09/07 |
JAN | 9784040822372 |
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環境再興史
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環境再興史
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商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
日本の環境再生について、丹念に調べられていて参考になった 日本人と自然の共生と対立の歴史的な視点が得られる
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平成に入ってからの歴史は、同時代史だからもちろん個別の話としてはよく知っているけど、物語に沿って理解できていないと自分でも思う。 高度成長をして公害でとか、多摩川が汚染されて、とかいうほうが理解しやすいという。 なんか自分がとんでもなく年をとった気がする。
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著者は環境問題を長く取材してきた新聞記者。 鳥島では明治時代にアホウドリの羽毛輸出がさかんになり、警戒心がなく、陸地では不器用に歩くことから容易に撲殺でき、大量に捕獲されて一時は絶滅の危機に陥る。1977年に初めて上陸した東邦大学教授によって、営巣地を増やすためのイソギクの移植な...
著者は環境問題を長く取材してきた新聞記者。 鳥島では明治時代にアホウドリの羽毛輸出がさかんになり、警戒心がなく、陸地では不器用に歩くことから容易に撲殺でき、大量に捕獲されて一時は絶滅の危機に陥る。1977年に初めて上陸した東邦大学教授によって、営巣地を増やすためのイソギクの移植など地道な努力により、200羽から1000羽に増やす。 秋分を過ぎると空に現れた雁はかつては季節を告げる風物詩だった。万葉集には雁を詠んだ歌が80もあり、ホトトギスに次いで多い。著者の思い出は「雁(かり)、雁、棹になれ、さきになれ・・」東京の空では雁が見られなくなって久しいが、「冬水田んぼ」など雁が休める浅い水場を守り、一時は2000~3000だった飛来数が8万羽まで回復した。 オススメのブナ林は朝日連峰、飯豊連峰。忘れられない思い出はブナ林で見たクマタカ。翼を広げると170センチにもなる大きさ。ブナ林の水筒いらずと言われるほどいたるところに水が湧く。1950年代から木材需要が拡大し、ブナなどの広葉樹林は経済的に価値の高い針葉樹林に置きかえられ、わずか30年で人工林の総面積約1000万ヘクタールのうち約400万ヘクタールが造林され、スギ花粉にもつながることになる。1964年に木材輸入が自由化され、国産材は需要が激減するが政策は見直されず、1996年に拡大造林政策はようやく終わる。日本列島の森林の被覆率は67%。フィンランド、スウェーデンに次いで世界3位。生物多様性も豊かでガラパゴス諸島より固有種の数が多い。陸上哺乳類130種のうち36%が日本にしかいない。両生類で約74%、爬虫類で約38%。約7000種の植物のうち4割に当たる約2900種が日本だけに生育する。万葉集の3分の1は花や植物を詠んだもの。 北九州市の環境ミュージアム館長いわく、公害反対の起爆剤になったのは婦人会の活動。 まさに自分が生まれた70年代が公害のピークで、少しづつ改善していったんだと実感。光化学スモッグで胸が痛いと感じた小中学生時代を思い出した。恐ろしい環境に生きていたものだ。
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