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モンスーン
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モンスーン
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商品レビュー
3.7
7件のお客様レビュー
ピョン・ヘヨン(펺혜영)の短編集。「モンスーン」、「観光バスに乗られますか?」、「ウサギの墓」、「散策」、「同一の昼食」、「クリーム色のソファの部屋」、「カンズヅメ工場」、「夜の求愛」、「少年易老」。どの作品も日常の生活から段々と離れて不条理な世界へと入り込んでいく気味悪さを味わ...
ピョン・ヘヨン(펺혜영)の短編集。「モンスーン」、「観光バスに乗られますか?」、「ウサギの墓」、「散策」、「同一の昼食」、「クリーム色のソファの部屋」、「カンズヅメ工場」、「夜の求愛」、「少年易老」。どの作品も日常の生活から段々と離れて不条理な世界へと入り込んでいく気味悪さを味わわせてくれる。
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「私が書く小説とは、誤解したことをそのまま書いてゆく過程だと思うこともあります」「小説を書くというのは、私なりに誤解した世界を最善を尽くして書くことだと思うのです」(P235)訳者あとがきに著者の言葉が出てきます。確かに短編の1つ1つの登場人物たちがかみあっていない、対話を尽くし...
「私が書く小説とは、誤解したことをそのまま書いてゆく過程だと思うこともあります」「小説を書くというのは、私なりに誤解した世界を最善を尽くして書くことだと思うのです」(P235)訳者あとがきに著者の言葉が出てきます。確かに短編の1つ1つの登場人物たちがかみあっていない、対話を尽くしていない状態ではじまりました。読みはじめるとどちらかに肩入れしてしまい、相手にどこかおかしなところがあるから関係改善をはかることを諦めるしかないのかなと思わせつつ、最後は、肩入れしていた人物が思い余って極端な行動に出たりするので、後先考えて日常のバランスをとっている方が体に悪いような気がしてきました。
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子供を亡くした夫婦、ひたすら同じ作業を続ける工場作業員、命令されるまま異臭のする大きな袋を訳も分からず運ぶサラリーマン、無意味な作業を毎日毎日延々と続ける派遣社員等が主人公の短編集。 度の話も今の社会でありそうな話ではあるが、読んでいくうちにじわりじわりと気味悪さ、怖さを感じさせ...
子供を亡くした夫婦、ひたすら同じ作業を続ける工場作業員、命令されるまま異臭のする大きな袋を訳も分からず運ぶサラリーマン、無意味な作業を毎日毎日延々と続ける派遣社員等が主人公の短編集。 度の話も今の社会でありそうな話ではあるが、読んでいくうちにじわりじわりと気味悪さ、怖さを感じさせる。 えっ?それってどういうこと? 結局のところどうだったの? えっ??えっ?? 読み終わって結末は読者に委ねられるという、不完全燃焼というよりは、逆に怖い。
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