商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 実業之日本社 |
発売年月日 | 2019/08/06 |
JAN | 9784408554969 |
- 書籍
- 文庫
マル暴総監
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マル暴総監
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商品レビュー
3.7
30件のお客様レビュー
秘密を守ること 筋を通すこと 対面を保つこと 礼儀を重んじること 義理人情を欠かさないこと 他人に迷惑をかけないこと それでいて 自分らしく生きること
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甘糟達夫。35歳。優しそうな童顔。痩せて小柄な体格。まじめで小心な性格。そんな草食系で争い事を好まない男が、何の因果か警視庁の刑事になってしまった。 望みは手柄を立てることでも出世でもなく、平穏無事に定年まで勤め上げること。 なのに所属はマル暴だし、上司はヤクザより恐...
甘糟達夫。35歳。優しそうな童顔。痩せて小柄な体格。まじめで小心な性格。そんな草食系で争い事を好まない男が、何の因果か警視庁の刑事になってしまった。 望みは手柄を立てることでも出世でもなく、平穏無事に定年まで勤め上げること。 なのに所属はマル暴だし、上司はヤクザより恐ろしい男だし、所轄の北綾瀬管内には暴力団事務所が多いときている。 穏健派の甘糟巡査部長の苦難の日々はまだまだ続く。シリーズ2作目。 ◇ 時刻は午後11時過ぎ。寝支度をしている甘糟の携帯に、綾瀬駅近くの歓楽街でチンピラ同士が喧嘩していると連絡があった。 現場に出向きチンピラたちに注意しようと甘糟が近づくより早く、恰幅のいい白スーツ姿の男がチンピラたちの睨み合いに割って入った。そして「この喧嘩、俺が買った!」と叫ぶ男を見て放っておけなくなった甘糟が、警察手帳を掲げながら全員に解散を促したところ、白スーツ男は「また会おう」と言い残し、高笑いとともに立ち去った。 呆れつつ見送った甘糟が、再び白スーツの男と会ったのは、思いも寄らない場所でのことだった。 * * * * * 『任侠シリーズ』のスピンオフなので当然のことながらコミカルな作り。 殺人事件が起きる割に緊張感も何もないままストーリーが進行。 随所で甘糟の悲鳴のような「わあ、すいません」や「ひゃあ、ごめんなさい」が合いの手のように入るなど、ハードな描写がひとつもないというのは1作目と同じ。 そして、登場人物がまたユーモラス。 郡原の同期警官や甘糟の知り合いの警官がみな、役者揃いでおもしろい。 そして何より、多嘉原連合の多嘉原組長がなかなかの人物で気に入りました。阿岐本に匹敵する人物だと思います。 多嘉原が栄田警視正とともに白スーツの競演で締めくくるエピローグ部分。大笑いでした。 また、『任侠シリーズ』の阿岐本組が出てきたのは、たとえ日村と真吉だけでもうれしかった。その日村が、本作の中では唯一、威圧感と凄みを持つ人物として描かれていたのも意外でよかった。 それにしても作品タイトルの「暴」って「暴れん坊」の「暴」だったのか。ただ栄田総監の伝法な口調は、暴れん坊の新さんというより遊び人の金さんっぽい。そんなことを思いつつ、楽しんで読ませてもらいました。3作目も楽しみです。
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シリーズ2作目。 前回同様、あっという間の一気読み。 総監キャラ強い。笑 いやいや、現実的には厳しいけども物語だからこそできるストーリー展開で、とても楽しく読めました。 相変わらず、刑事に見えない刑事の甘糟さんが、ご活躍です。 3作目もこの後読みたいと思います。
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