商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | みすず書房 |
発売年月日 | 2019/07/10 |
JAN | 9784622088417 |
- 書籍
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ぼくの美術帖 新装版
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ぼくの美術帖 新装版
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商品レビュー
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3件のお客様レビュー
著者は俵屋宗達の絵をみてはじめて日本の古い美術に興味をもったという。宗達のダイナミックな美しさは縄文土器と同質だという考察は興味深かった。
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子供の頃から好きだったイラストレーターの原田治さん。 偶然、築地出身と知り、勝手に親近感を感じてこの本を読んだ。 「自分の好きな画家が、自分の好きな画家を好きだと知って嬉しくなった」という様なことを書いていたのを読んで、わたしも自分の好きな原田治さんが自分の好きな画家を好きだと知...
子供の頃から好きだったイラストレーターの原田治さん。 偶然、築地出身と知り、勝手に親近感を感じてこの本を読んだ。 「自分の好きな画家が、自分の好きな画家を好きだと知って嬉しくなった」という様なことを書いていたのを読んで、わたしも自分の好きな原田治さんが自分の好きな画家を好きだと知って嬉しくなった。
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著者のことは全然知らなかったが、美術書コーナーに、鬱金色というか山吹色というか、色鮮やかなカバーの本書がたくさん積んであったのに目を引かれて購入した。 ティツィアーノから始まり、雪岱、荘八、清方の挿絵画家、跳んでアメリカの漫画家、アーニー・ブッシュミラー、著者が子供時代に習...
著者のことは全然知らなかったが、美術書コーナーに、鬱金色というか山吹色というか、色鮮やかなカバーの本書がたくさん積んであったのに目を引かれて購入した。 ティツィアーノから始まり、雪岱、荘八、清方の挿絵画家、跳んでアメリカの漫画家、アーニー・ブッシュミラー、著者が子供時代に習った縁のある抽象画家、川端実等等々、著者の好きな作家が取り上げられる。 また、「美意識の源流」と題された、著者流の日本美術史が語られる。著者は、縄文土器を原点とする、大自然との調和から生まれた純粋美が、自分の好きな美術の原型だとする。対比されるのは、支配者の権力の象徴としての美意識であり、自然を超越しようとする人工の美だと言う。 そして、敬愛する宗達、鉄斎、劉生について、著者の筆は滑らかに運ぶ。 このように、著者の美術に対する愛情が横溢したエッセイ集で、読んでいて実際の絵を堪らなく見たくなってくる。 縄文土器と言えば、その美術的な素晴らしさについて先鞭をつけたのは岡本太郎だが、著者は縄文土器に対する見方については岡本の考え方に反対する。著者の縄文土器への捉え方には納得できるのだが、それが縄文的美意識として個々の作者の作品について言われるとき、具体的にどういったところが、との疑問をもってしまう。無い物ねだりだろうか。
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