商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2019/06/27 |
JAN | 9784103526612 |
- 書籍
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いかれころ
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いかれころ
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商品レビュー
3.5
8件のお客様レビュー
三島由紀夫賞受賞時の動画を見た事がきっかけで読みました。 昭和の大阪南部が舞台なので、河内弁、今では使われない俗語などが端々に使われています。 私は幼少期大阪南部で暮らした事があるので、 言葉やニュアンスが何となくつかめましたが、 馴染みのない方にはわかりづらいのではないでしょ...
三島由紀夫賞受賞時の動画を見た事がきっかけで読みました。 昭和の大阪南部が舞台なので、河内弁、今では使われない俗語などが端々に使われています。 私は幼少期大阪南部で暮らした事があるので、 言葉やニュアンスが何となくつかめましたが、 馴染みのない方にはわかりづらいのではないでしょうか? 4才の女の子の視点でストーリーが進みます。 このくらいの子どもって、大人が思うよりうんと冷静に事実を見ているもので、大人のいやらしさ、狡さ、嫉妬、衝動性などが生々しく綴られています。 切ないような、苛立つような、或いはどうでも良いよめんどくさいなぁというような感情が混ざり合って沸いてきます。 そして、これって自分の幼少期にも感じた事のある感覚だと思い出し、なんとも暗い気持ちになってしまいました。 閉塞感のある家庭、社会が幼い子の世界の全てだから、当たり前にこの中で立ち回って生きるしかないんですよね。 作者のテーマが何だったのかをストーリーから受け取る事ができませんでした。私には合わなかったのかもしれません。
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〜賞受賞の肩書に空かされることがままあるが、本作は作者の筆力の高さを感じる、賞に値する文芸作品だ。出だし登場人物の相関がつかみづらく途中で読返し理解。ストーリー自体は面白く感じたわけではない。
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南河内の古い町の旧家と分家のただなかで、曾祖母、祖父や祖母らと生きる久美子、志保子、幸明 弟妹の物語が、久美子の子供 奈々子の語りで進行する.大きなイベントとしては、志保子の結納だが、周りの人たちも絡んで、女同士のマウンティングが飛び交う.奈々子は子どもだが、そこそこ理解して上手...
南河内の古い町の旧家と分家のただなかで、曾祖母、祖父や祖母らと生きる久美子、志保子、幸明 弟妹の物語が、久美子の子供 奈々子の語りで進行する.大きなイベントとしては、志保子の結納だが、周りの人たちも絡んで、女同士のマウンティングが飛び交う.奈々子は子どもだが、そこそこ理解して上手に立ち回っている.久美子の夫 隆志は養子であることを重荷にしているが、若いころの自慢話に自己陶酔している感じだ.志保子の縁談は最終的には破談となり、女たちの格好の話のタネになる.女たちの生き方の典型を見るような感じのストーリーだった.
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