商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 郁朋社 |
発売年月日 | 2019/06/17 |
JAN | 9784873026992 |
- 書籍
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宇賀島水軍伝
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宇賀島水軍伝
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商品レビュー
4
2件のお客様レビュー
迫力満点の海洋歴史小説だった
主人公の又三郎からみた宇賀島十郎左衞門(忠重)が、島に残る口伝を基に描かれている。また、娘の茜が人食い鮫と闘ったり、又三郎を助けるために敵の潜水夫と銛で格闘したりして、アグレッシブな現代的な女性として描かれているところがスカッとして良かった。又三郎と宇賀島十郎左と祖父の桑原入道三...
主人公の又三郎からみた宇賀島十郎左衞門(忠重)が、島に残る口伝を基に描かれている。また、娘の茜が人食い鮫と闘ったり、又三郎を助けるために敵の潜水夫と銛で格闘したりして、アグレッシブな現代的な女性として描かれているところがスカッとして良かった。又三郎と宇賀島十郎左と祖父の桑原入道三郎兵衛、それに、茜の四者の絡み合いでストーリーが展開するのだが、それぞれ四者のパーソナリティが際立っていて、とても面白い! 特に、船走り競技の章は実際に和船に乗っているようなリアリティがあって、ハラハラドキドキ手に汗を握らせる迫力があった。筆者は歴史研究者らしいが、歴史解説・分析をわざわざ避け、エンターティンメント性を前面に押し出した読みやすい良質の海洋歴史小説であった。
ネプチューン
歴史小説好きというのは、自分も含めても厄介な連中かもしれないと思う。小説である以上面白いことが第一だが、それでいて史実にも沿っていて欲しい。史実が設定の大前提としつつ、史実で判明していない部分をフィクションで楽しみたいという、わがままなファンなのだ。そして史実というものがそもそも...
歴史小説好きというのは、自分も含めても厄介な連中かもしれないと思う。小説である以上面白いことが第一だが、それでいて史実にも沿っていて欲しい。史実が設定の大前提としつつ、史実で判明していない部分をフィクションで楽しみたいという、わがままなファンなのだ。そして史実というものがそもそも曖昧で、どこまでが史実と言い切れるのかわからない。 そんな中で、”史実”にあまりでてこない宇賀島水軍はフィクションをふくらませるには言い題材だった。当時の和船の造作や、操船の仕方などが綿密にかかれ、取材の綿密さが伺える一方、ストーリーはさほど盛り上がらない。せいぜい、厳島合戦での敗北くらい。史実に出てこないからこそ、活躍も書けないというジレンマにはまり、最後フィリピンに渡るという創作可能なゴールで落ちにするが、そんなに盛り上がらない。戦国水軍の勉強になった、という収穫については★5
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