商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2019/05/29 |
JAN | 9784103041351 |
- 書籍
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ひよこ太陽
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ひよこ太陽
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商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
「断ったりして気の弱い委員の方が倒れたりしたら、都政が混乱するので。都知事閣下と東京都民各位のために、もらっといてやる」 調べると、彼が芥川賞を受賞したのは2012年。影のある二枚目なルックスと人を食ったようなコメントに痺れた。同時受賞の西村賢太もキャラが立っていて、文壇に盛り...
「断ったりして気の弱い委員の方が倒れたりしたら、都政が混乱するので。都知事閣下と東京都民各位のために、もらっといてやる」 調べると、彼が芥川賞を受賞したのは2012年。影のある二枚目なルックスと人を食ったようなコメントに痺れた。同時受賞の西村賢太もキャラが立っていて、文壇に盛り上がりを感じた事を思い出す。その後、先に逝ったのは西村賢太。私小説は、同時代では西村の方の専売特許のはず。しかし、田中慎弥もその路線で、年老いた母にすがりながらのデカダンスを語る。 本作は、どこまで実話か、どこまで本音か分からない。登場人物は作家だし、自身の日常を描いているようにも見えるが、見ている世界がぼんやりしている。そしてその観念世界に、言葉にしていない感情を託しているようにも、そこに何か危うさのようなものさえ感じる。 やはり嫌いじゃない。 この危うさ、著者のファンだな、と思った。
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売れない作家の日常、書くことに関する不安と葛藤が目まぐるしく現れてます。 白い帽子の男の子もGも夢なのか現実なのかわからないけれど、わからないからいい事もあるかも。
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