商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2019/05/16 |
JAN | 9784065156094 |
- 書籍
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魔法を召し上がれ
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魔法を召し上がれ
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商品レビュー
2.9
11件のお客様レビュー
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司法はわずかな田畑、あるいは雑草の生えた平地だ。建物の姿さえほとんどない。海岸沿いの堤防が目に入ってきたが、そのコンクリート壁は雨ざらしの汚れもほとんど見受けられず、ぼくは震災後の時間の流れがこれほど土地によって違うのかと改めて知った。震災から15年が経っていることを考えると、驚くほどの遠さだ。 先生がいう通り、時間とは人間の生活の積み重なりであって、それでも草木が映える地面があれば時の流れがわかるだろうが、草木さえ居場所として選ばなかった近代の土木作業の跡地には、時間という概念さえなくなってしまうのだと思った。それはぼくが湾岸の町に暮らしていた中学や高校生のころ、ときおり思っていたことによく似ていた。(p.317) ぼくは10ヶ月前にジェフさんへマジックを披露したとき、レストランのスタッフに事前に願い出て、1分間だけまったく音が出ないように協力してもらったことを思い出した。あのときは魔法のかけ声ですべての音がこの世界から消え去った。いまはカードの擦れる音だけがぼくの感覚を刺激している。(p.497)
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マジックの描写が多く、専門用語が連発されるが個人的にそこまでマジックに興味を持っていないので、いちいち用語を調べない…が、流れで読もうとしても何となく情景が曖昧になってしまい、リズムに乗るまでに時間がかかった。 逆に、興味があったロボットとの交流については良かったけれどもっと読みたかったなあ… 色々な要素が入った小説なので少し散漫な感じもあるけれど、主人公と相棒のロボットの繊細な造形は新鮮で、愛しさを感じた。
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今より少し進んだ未来で、マジシャンをする青年とアンドロイドの物語。マジック関連の話が多くて、楽しかった。最後の話はもう少しゆっくり書いて欲しかったかも。終わり方だけ今一つ。
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