商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2019/04/10 |
JAN | 9784167912581 |
- 書籍
- 文庫
返討ち
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返討ち
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4話からなる。 「裏の顔」――金貸しの藤兵衛は、小僧時 自分がいじめた清五郎の昔を騙って、同情を集め、苦労人を装い商いをした。 清五郎は、自分をイジメた藤兵衛を今でも思い出し、仕返ししてやりたい思いが、、、、 人徳があるように思われた藤兵衛には、汚い一面があったのだ。 「返討」...
4話からなる。 「裏の顔」――金貸しの藤兵衛は、小僧時 自分がいじめた清五郎の昔を騙って、同情を集め、苦労人を装い商いをした。 清五郎は、自分をイジメた藤兵衛を今でも思い出し、仕返ししてやりたい思いが、、、、 人徳があるように思われた藤兵衛には、汚い一面があったのだ。 「返討」は、記憶障害を装った武家の女 早苗。そして早苗の斬られた小嶋裕一郎の弟 小嶋又七郎が、坂本蔵人を仇討ちの為に追うのであるが・・・ 小説的には、早苗と蔵人が、好き同士であったのを、親の意思で、小嶋家に嫁いだのだ。 戦国時代の政略結婚では、無いけど、江戸時代も、それに近い物があっただろう。 裕一郎にしても、自分に愛情を持たない嫁を持ったことは不運であり、そし怒りぶつけた、相手に切られてしまうという悲運。 早苗や蔵人にしても、何故、その時に一緒に逃亡しなかったのか? 裕一郎の弟 又七郎にしても、突然の兄の死に、敵討ちで、お家存続をしないといけない身になってしまう。 早苗にしても、一人がっての所があり、そして蔵人も、勝てる相手に、早苗を思ってか、後追い心中。 命を粗末にして欲しくないなぁと、思ってしまった。 「親父橋」――橋の上で、逢った女が、証言してくれなかったら、伊佐吉は、殺人と100両をぬすんだ罪をかぶせられることになったのだ。 その女は、夫のケガと娘の為に、身を売ろうとしたのを、恥たのだが、証言をしてくれた。 最後の母子が、手をつなぎ、楽しそうに会話しながら歩いていく姿で、安心感が、溢れた。 「俄狂言」――どこにでもいる事だろう。 親は自分の子どもに甘いのだが、、、ここまで、甘くなり、そして、その親の甘さを当たり前のように譲受した息子のあほさ加減に、お仕置きを・・・と、思ってしまった話である。 アッという間に読めてしまった。
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安定の秋山久蔵と愉快な仲間たち 趣味のように犯罪を懲らしめ非道な目にあう者たちを助ける 金持ちの道楽みたいなシリーズです
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藤井邦夫 著「返討ち」(2019.4)、新・秋山久蔵御用控シリーズ№4、裏の顔、返討ち、親父橋、俄狂言の4話。相変わらずの安定さ、おなじみのキャスト、テンポがよく、情けが身に沁みます。裏の顔は情けない男の話。返討ち、武家の女、早苗の哀しい生き様。親父橋、これこそ藤井作品だと膝を叩...
藤井邦夫 著「返討ち」(2019.4)、新・秋山久蔵御用控シリーズ№4、裏の顔、返討ち、親父橋、俄狂言の4話。相変わらずの安定さ、おなじみのキャスト、テンポがよく、情けが身に沁みます。裏の顔は情けない男の話。返討ち、武家の女、早苗の哀しい生き様。親父橋、これこそ藤井作品だと膝を叩きました。柳橋の二代目、幸吉がおくみ(亭主が怪我、小さい娘のため夜鷹になってお金を・・・)に1両をお礼として渡す場面、それを称える雲海坊、良かったです。俄狂言は馬鹿な金持息子の話、興ざめします。
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