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石蓮花 現代歌人シリーズ
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石蓮花 現代歌人シリーズ

吉川宏志(著者)

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石蓮花 現代歌人シリーズ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 書肆侃侃房
発売年月日 2019/03/20
JAN 9784863853553

商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

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2025/07/06

歌人はどの人も自分のファインダーをもっていて、場面場面の切り取りかた、質感、色合い、焦点がオリジナリティに溢れている。決して既視感のあるものはなく、いつも新鮮だ。吉川宏志さんももちろんで、いつも歌の前に佇んで、自分自身がほぐされていくのを感じる。 ーーーーー 菊の花括られている冬...

歌人はどの人も自分のファインダーをもっていて、場面場面の切り取りかた、質感、色合い、焦点がオリジナリティに溢れている。決して既視感のあるものはなく、いつも新鮮だ。吉川宏志さんももちろんで、いつも歌の前に佇んで、自分自身がほぐされていくのを感じる。 ーーーーー 菊の花括られている冬の道にんげんならば縊死のかたちに 自販機のなかに汁粉のむらさきの缶あり僧侶が混じれるごとく ひいやりと喉落ちる酒 亡き友を語りつつ若き日の我に遇う つくつくぼうし遠く鳴きいるひのくれは子どもの体になりて目覚める 鳥に肩はあるのだろうか雨に濡れ枝の低きに鵯(ひよ)が止まりぬ ゆうぐれをすべて飲み込む山があり最後に青い木の影が立つ 窓に付くしずくしずくに灯の入りて山裾の町にバスは下りゆく

Posted by ブクログ

2024/12/12

木下龍也さんが影響を受けた歌人と知り読了。中弛みしそうになったが、タイトルにもなっている最終章の母を詠った石蓮花がとてもよかった。石蓮花はアビカンスという観葉植物の別名。灰色の硬い葉が円形に並んでいて、石で作った花のように見えるらしい。 印象に残ったのは下記の歌たち。 パスワ...

木下龍也さんが影響を受けた歌人と知り読了。中弛みしそうになったが、タイトルにもなっている最終章の母を詠った石蓮花がとてもよかった。石蓮花はアビカンスという観葉植物の別名。灰色の硬い葉が円形に並んでいて、石で作った花のように見えるらしい。 印象に残ったのは下記の歌たち。 パスワード******と映りいてその花の名は我のみが知る(「白き錠剤」より) 草もみじ毎年苦痛涙目だみな美しと今地味も咲く(「草紅葉」より回文歌1) さざんかの散っていく音 待つ一日妻遠くいて土の寒笹(「草紅葉」より回文歌2) 夜の池罪犯すかな幹暗く君泣かす顔見つけ祈るよ(「草紅葉」より回文歌3) 紅葉になれなかった葉まじりつつ中門までの石を埋めおり(「白き厚み」より) 電動式ベッドも返せり畳には一年の浅き凹みが残る(「石蓮花」より) 亡き人はここに来ますよ 火のついたときだけできる小さな池に(「蝋燭のうた」より) 少しずつ背が低くなる炎です 死者の目よりも下に来ました(「蝋燭のうた」より)

Posted by ブクログ

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