商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 晶文社 |
発売年月日 | 2019/03/15 |
JAN | 9784794970817 |
- 書籍
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不倫と結婚
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不倫と結婚
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セラピストである著者が依頼者カップルによく言うという 「あなたたちの最初の結婚は終わりました。 さて、これから二度目の結婚生活をともに築きたいと思いますか?」 との言葉どおり、不倫が夫婦関係に及ぼす正負ふくめたさまざまな影響を示す内容。 夫婦(同性婚カップルも多数登場するが用...
セラピストである著者が依頼者カップルによく言うという 「あなたたちの最初の結婚は終わりました。 さて、これから二度目の結婚生活をともに築きたいと思いますか?」 との言葉どおり、不倫が夫婦関係に及ぼす正負ふくめたさまざまな影響を示す内容。 夫婦(同性婚カップルも多数登場するが用語は慣用にてお許し下さい)のことだからその夫婦に任せればよいというにはあまりに当事者の苦しみは大きく、しかし原因は不倫をした当事者だけにあるのではない。 そこに善悪や責任といった安易な線引きをせず、豊富なカウンセリング経験から引き出したグローバルかつめちゃくちゃ豊富な実例から、不倫が夫婦にもたらす可能性(繰り返すが正負ふくめて)を描いている。 著者の関心はもともとセックスレスの解消にあり(有名なTED Talkもその話題)、不倫について語るときも、関係が冷ややかに死んでいる状態に比べれば、不倫はそれを揺り動かす可能性があるという観点に立っているように読める。ただし著者が言うように、 「不治の病になったことで人生がポジティブな方向へ一変するような経験をする人も多くいる。とはいえ私は癌になることを人に勧めないのと同じくらい、不倫することも勧めない」 わけだが。 かつてと異なり、現代の結婚は配偶者に「互いにとってのソウルメイトから恋人、教師、セラピストに至るすべて」になることを求めるようになった。そうできりゃいいですけど、難しいですよそれは。その難しさの発露の一つが不倫であって、不倫は現代の結婚に伴う約束というか契約に違反する行為というわけだ。 生育歴やバックグラウンドにしている文化によって、夫婦間に小手先の対処じゃどうにもならない齟齬が実は存在したことが、不倫によって明らかになる、そういう実例も出てくる。不倫は「悪しき不誠実な人間が一方的に犯す罪」とは違う何かだなという新たな認識を得た。 また、不倫が大ごとになるのは、自己の承認を配偶者にだけ求めているからだというのもなかなか耳の痛い話であった。
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I 不倫の舞台 結婚の定義が自由化している 以前の結婚 ・政治的で経済的な縁組であり、不倫は愛のためのスペース ・愛していると結婚の定義は繋がっていなかった。 ・女が夫婦のベッドの外に出るのは危険な冒険。男たちは色々味見したがる「男らしい」習性を正当化するセオリーに守られて、大...
I 不倫の舞台 結婚の定義が自由化している 以前の結婚 ・政治的で経済的な縁組であり、不倫は愛のためのスペース ・愛していると結婚の定義は繋がっていなかった。 ・女が夫婦のベッドの外に出るのは危険な冒険。男たちは色々味見したがる「男らしい」習性を正当化するセオリーに守られて、大した罰も受けない暗黙の自由を手にしていた。 ・女性は、経済的にも法的にも夫に依存していた。宗教が道徳を定義し、行動規範を定めていた。 産業革命以降 ・経済的な企てから友愛的なものへ。義務と責任ではなく、愛と情をベースとした2人の人間の自由に選択した約束へ。 ・自己表現のために性行為をする。性欲、自己選択、事実、自己表現のため。 ・結婚の中心に親密さがある。 ・夫婦に対して、親友であり、恋人であり、家族であると信じている。畏敬、謎、冒険、リスク、安心感、心地よさ、目新しさ、持続性の全てを望んでいる。 若年層は、結婚を磁石ではなく、最後の冠石として捉えている。 II 不倫の発覚、その後 ・危機→意味付け→展望 ・不倫は愛だけでなく自己の喪失である ・裏切りにあった後にはまず、自尊心を修復する道を見つけなくてはならない。自己評価をパートナーの影響から切り離す。 ・あなたの一部は捨てられたが、あなたは廃棄物ではない。あなたの一部はひどい扱いを受けたが、あなたは犠牲者ではない。 ・羨望は欲しいのに手にしていない何かに関係し、嫉妬は手にしているが失うことを恐れる何かに関係してる ・「知ることイコール親しさ」が現代の愛の特徴 ・一度知ってしまったら、知ってしまったことの結果を背負わなくてはならない ・根掘り葉掘り型ではなく、調査型の啓発的な意味を伺う質問をする(「不倫があなたにとってどんな意味を持っていたのか?」「それを求めていたのか?単に起きてしまったのか?」「なぜ今?」「家に帰った時どんな気分だった?」「不倫相手と経験できて私とできなかったことは?」「不倫して当然だと思っていた?」「発見して欲しかった?」「発見しなくても終わりにしていた?」「全てが明るみに出てホッとしている?秘密のままがよかった?」「別れたがっているのか?」「自分は許されるべきだと思っている?」「私があなたを許したら少し軽蔑する?」「私が家から出ていくことを望んだ?それだと家族の崩壊は自分のせい出ないと思えるから?」) ・あなたはパートナーが再び裏切ることを“防ぐ”ことはできない。パートナー自身が誠実であることを選ぶか選ばないかしかない。 Ⅲ不倫の持つ意味、その動機 ・人間は何かを探す時、最もありそうな場所よりむしろ探すのが楽な場所を探す ・多くの人が、不倫相手に自分の伴侶にはなれない、またはならない種類の人を選ぶ 自分とは全く違う階級や文化や世代の人に恋することにより、人は現実としては考えにくい可能性を弄ぶ ・不倫は「決して自分のものにはならない人生」を約束してくれる ・結婚、家庭、そして母になることは、多くの女性にとって永遠の夢だが、そこはまた、女性たちが女であると感じることをやめる場所でもある ・彼女はルイスといる時、子供や請求書や夕食といった、自分を女としてダサいと感じさせるあらゆることを考えなくていいんです。 ・私たちの伴侶は私たちのものではない。彼らはただ私たちに契約更新の自由とともに貸し出されているだけだ。 ・愛する人が永遠にとらえどころのない存在だという認識は、最もポジティブな意味で、私たちを安心しきった状態から揺さぶり起こす。
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著者がニューヨークの心理療法師で表現がおもしろい。 「不倫」について全部書いてる感じ。 なぜ今、「不倫」は叩かれるのか? 自分はどうか? など… みんなさんは?
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