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別冊NHK100分de名著 マクベス シェイクスピア あさのあつこ 特別授業 読書の学校 教養・文化シリーズ
880円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | NHK出版 |
発売年月日 | 2019/02/25 |
JAN | 9784144072390 |
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別冊NHK100分de名著 マクベス シェイクスピア
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別冊NHK100分de名著 マクベス シェイクスピア
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商品レビュー
3.3
7件のお客様レビュー
あさのあつこさんが特別授業として真っ先に思い浮かべたのは『マクベス』だった。2018年10月、東京のちょっと優秀な中学生(桜修館中学)相手に、いっしょに読もうと選んだ古典である。おかげで、年末に『マクベス』を再読したけど、再々々読した気分になった。古典の内容を、あれやこれやこねく...
あさのあつこさんが特別授業として真っ先に思い浮かべたのは『マクベス』だった。2018年10月、東京のちょっと優秀な中学生(桜修館中学)相手に、いっしょに読もうと選んだ古典である。おかげで、年末に『マクベス』を再読したけど、再々々読した気分になった。古典の内容を、あれやこれやこねくり回すって、楽しい。 先ずは予習で読んでいるはずの生徒に向かい先生(あさのあつこは作家になる前は小学校の先生だった)は、「印象に残ったセリフ」を聞く。生徒の返事は見事に重ならない。次に「色で表すとしたら『マクベス』は何色ですか?」と聞く。直感でいいから。 ー暗い紫。ー濁った赤色。ー暗い赤。ー真っ黒。ー緑で物語が進むごとに赤色が混ざってゆく。等々等々。あまり重ならない。 私は?と思いついてみる。何か見えそうな白色。つまり霧の色です。冒頭の魔女が登場する直前の色。これが『マクベス』の総てだから。 やっぱり人を殺す物語だから、血の色を連想する生徒は多い。私も中学のとき読んでいたらそうだったのかもしれない。大人になって、ちょっと捻くれ過ぎている可能性はある。 先生は、初めて読んだ時には暗い話で嫌だったらしい。けれども『No.6』を書く為に再読すると読後感が一変する。それがあまりにも鮮やかで、生徒たちにも一生懸命それを説明していた。「 『NO.6』という世界は、そのとき読んだ『マクベス』から受けた衝撃みたいなものに、引きずられているというか、大きく影響されて筆が進んでいったという部分が、後半は特にあるような気がしています」 『マクベス』について、私が初めて出会った「視点」は以下。 「これはマクベスと、マクベスによって殺される将軍バンクォーの、〝二人〟の物語だ!」バンクフォーは光だ、と先生は言うのです。光は眩しいから、だから、戯曲としては詳しく描かれていない、なおかつあっさり殺されるのである。「(略)みなさんの中にもいるかもしれません。あるいは、これから、出会うかもしれません──絶対勝てない、敵わない相手。その存在に打ちのめされるという体験。でもそれは少しも恥じることでも忌むべきことでもなく、自分の中にいるマクベスをエネルギーに変えることだってできると私は思っています。」そう、先生は生徒に説明します。 ビックリです。 でも、こういう見方も成立するから古典は楽しい!
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中高生への特別授業のため、『マクベス』の考察と言うより、あさのさんの読書への向き合い方や若者に伝えたいことなどに重きを置いている本書。最近は読みたい本が多すぎて冊数消化のために読んでいるので、じっくり咀嚼するように読むことをしなくなったな、と少し反省。来年は、あの場面の彼の心情...
中高生への特別授業のため、『マクベス』の考察と言うより、あさのさんの読書への向き合い方や若者に伝えたいことなどに重きを置いている本書。最近は読みたい本が多すぎて冊数消化のために読んでいるので、じっくり咀嚼するように読むことをしなくなったな、と少し反省。来年は、あの場面の彼の心情はどうだったか、などと反芻しながら読むことも心がけたい。 マクベスとバンクォー2人の物語だという考察に納得。
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読書感想文を書く機会がある人(未だにあるんだろうかそんな機会)におすすめ。ひとつの物語からどれだけの要素を抽出し、問いかけを作り、自分の感性や考え方に結びつけられるかというフローがわかりやすい。あさのさんと生徒さんたちのやりとりが良い例になっている。授業形式の強み。 最後にあさ...
読書感想文を書く機会がある人(未だにあるんだろうかそんな機会)におすすめ。ひとつの物語からどれだけの要素を抽出し、問いかけを作り、自分の感性や考え方に結びつけられるかというフローがわかりやすい。あさのさんと生徒さんたちのやりとりが良い例になっている。授業形式の強み。 最後にあさのさんオススメの本がリストアップされているのでそちらも是非読んでみたい。
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