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死ぬ権利はあるか 安楽死、尊厳死、自殺幇助の是非と命の価値
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死ぬ権利はあるか 安楽死、尊厳死、自殺幇助の是非と命の価値

有馬斉(著者)

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死ぬ権利はあるか 安楽死、尊厳死、自殺幇助の是非と命の価値

4,730

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 春風社
発売年月日 2019/02/15
JAN 9784861106248

死ぬ権利はあるか

¥4,730

商品レビュー

3.3

4件のお客様レビュー

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2021/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

積極的/消極的安楽死について、多様な側面の主張や反論、論点が500頁に渡り、良くまとめられている。 但し、結論が決まっているのと、結論もそれも具体的運用には結びつかず、ループしそう。本人の意思への軽視と、結論ありきの論理、意図的な推測や微妙に言葉を変えてミスリードを狙う文体で、本書すべて逆の論理で書くこともできるだろう。 あくまでこの議論に関する論点や双方の意見の争点整理というかリストアップ。 強制的安楽死や医療費、社会的弱者への言及はあくまで副次的な懸念であって、マクロ的側面で合わせて別件として扱うべきか。 カント倫理学からの論述はそこで整合つくから何?という身内話への矮小化に見える。 やや批判的なのは私自身が安楽死に肯定的な立場であることも影響はしているだろう。

Posted by ブクログ

2021/01/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

安楽死の分類(積極的、消極的、自発的or任意、反自発的、非自発的等)を細かく説明してから、 日本での尊厳死と特にアメリカでの尊厳死の内容の違い(終盤では尊厳という言葉の意味が一般人とカント主義者で共通しないデメリットも)を指摘し、本文中では「致死的薬剤の投与」「延命治療の中止や差し控え」といった表現で統一している。 マスコミのように一括りに「安楽死」と表現されてしまっては、どのような行為がどのような状況でなされたのか?という肝心なところが抜けたまま、反対!賛成!の議論になるので、有難かった。 容認派の意見としては、①本人の自己決定を尊重する善さ、②耐え難い苦痛から解放される善さ、③限られた医療資源を公平に分配する善さ、が挙げられている。 反対派の意見は、社会的弱者への圧力になる、生命の神聖さやそのものの価値の善さ、を上げている。 ①と②へは反対論として、 ・死ぬことと釣り合う悩みを抱えているのか疑問な人(貧困、文学的苦悩など)や、疾患を抱えていない未来ある若者の自殺念慮は正当化できないのでは?というぎもん、 ・苦痛によって死にたい時、それが合理的な判断によるものであると言いきれないのでは?ある研究によれば、安楽死の希望がある末期患者の何パーセントかは、鬱状態であった。相応しい手段は死ではなく、カウンセリングなのではないか。 ・生きることの善さとは、幸せや利益を追求できる精神や思考にあるのではなく(QOLで評価できるようなものではなく)、見たり、聞いたり、感じたりという、何かを経験することそのものである。だから、生命の質に注目して、生命の短縮を正当化するのは誤りである。 などを挙げている。 ③は、家族など身近な人の利益、国レベルのマクロな利益が挙げられる。 反対意見としては、 ・本人の決定は、外部のものとは比較されず、本人の利益のみを考慮に入れるべきだとする意見もある。 ・日本の医療がほんとに終末期医療によって圧迫されているのかは疑問だ。 ・家族や国の負担になるから、という理由で安楽死を選ぶ人がいたとき、それを自発的な動機と見なしてよいのか疑問である。周囲の負担になる人は死んでも良い、という価値観や社会の偏見を、本人が自覚せずに押し付けられているかもしれないからだ。社会的弱者に死が強要される可能性がある限り、安楽死は正当化できない。 健常者が死のうとしたら周りが止めにはいるのに、四肢麻痺の人が死のうとするのは仕方がないとするのは、社会的弱者や障害者への偏見、差別である。 (女性差別で考えると分かりやすかった。夫の従属物のように振る舞う妻がいたとして、例え妻がそれを望んでいて自発的であったとして、妻または女は夫または男に従うものだ、という社会的な偏見があるから、この夫婦の振る舞いは正当化できない) などを挙げている。 さらに、持続的な沈静も許容できない可能性について指摘している。合理的な思考そのものを取り除く意味を持つので、人格の尊厳からすると不正らしい。ただ、そんなこといったら、侵襲的な手術はできなくなってしまうので、患者の利益との比較考慮が必要だろうとも述べている。勉強になった。

Posted by ブクログ

2019/02/27

私のようなものにいがだきましたありがとうざいますありがとうざいます。これは読まないと。えらい。 第6章のヴェレマンのところ、なんかおかしい気がする。

Posted by ブクログ

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