商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川春樹事務所 |
発売年月日 | 2019/02/13 |
JAN | 9784758413329 |
- 書籍
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救いの森
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救いの森
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商品レビュー
3.9
45件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
連作短編集。 児童救命士、ライブバンドという設定が面白いですね。 短編集はあまり好きじゃないので途中までは、うーん…という感じで読み進めましたが、最終的にちゃんと繋がっていて、最終章はとても面白く読み進められました。 長谷川と新堂はとてもいいコンビ。 新堂は色んな視点から物事を広く見てるし、子供を子供扱いせず一人の人間として対等に向き合う姿勢が、かっこいい! みんな失敗を重ね、反省し、どうしようもない過去を背負って、それでも前を向いて、歯を食いしばって生きていくんだ。そう思ったら、人に優しくなれた。 この本でとても好きな言葉。
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虐待やいじめによる子供たちの自殺が急増したため、児童保護救済法を施行し子供を救うため動き出した日本という世界線のお話。子供たちの苦悩、救おうとする大人の苦悩。新人救命士が見た現実と成長。救うということの意味は。重いテーマではあるけれど読後感はそんなに悪くないです。
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かつて子ども側だった視点からしとしても、自分も誰かを救いたいと手を差し伸べる側の視点からしても、両者ともに救われた。 例えライブバンドがある世界でも、 子どもにとっては親が精神的にも社会的にも絶対的な存在であることは変わらなくて、 だからこそ、ライブバンドからの通報を受けて彼ら...
かつて子ども側だった視点からしとしても、自分も誰かを救いたいと手を差し伸べる側の視点からしても、両者ともに救われた。 例えライブバンドがある世界でも、 子どもにとっては親が精神的にも社会的にも絶対的な存在であることは変わらなくて、 だからこそ、ライブバンドからの通報を受けて彼らと話し合いの場を設けたとしても、彼らから発せられる言葉は100%彼らの本心からの言葉ではない可能性を十分に理解しておく必要があるのだと感じた。 きっと、私たちの生きる世界もそうだと思う。 私も、かつて大人に出したSOSは家庭というフィルターを通した言葉だった。 そのうち、自分のことだけしか考えないで本音を言えたのはほんの数パーセントだったと思う。 私は、そんな人たちの本音を掬い取れる大人でありたい。 新堂のような鋭い感性は無いかもしれないけど、長谷川のように向き合おう姿勢と信念は持ち続けたい。 歩み寄れるのには時間がかかるかもしれないけれど、どんなに時間がかかったとしても私は絶対にその手を離したくない。
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