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箱の中の天皇
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箱の中の天皇

赤坂真理(著者)

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箱の中の天皇

1,540

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2019/02/13
JAN 9784309027753

箱の中の天皇

¥1,540

商品レビュー

3.1

8件のお客様レビュー

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2024/05/20

図書館で見かけて『東京プリズン』を先に読もうかと思ったんですが、ちょっと分厚いなぁ…初見の作家さんだしなぁ…ということで、こちらを読んでみることに。帯にあるとおり、確かに"衝撃の天皇小説"ではありました。その言わんとするところは確かに今、日本人が真剣に考えるべ...

図書館で見かけて『東京プリズン』を先に読もうかと思ったんですが、ちょっと分厚いなぁ…初見の作家さんだしなぁ…ということで、こちらを読んでみることに。帯にあるとおり、確かに"衝撃の天皇小説"ではありました。その言わんとするところは確かに今、日本人が真剣に考えるべきことだと思うのですが、いかんせん観念的というか幻想的というか…逆に、だからこそ扱えるテーマなのかも。ファンタジー小説は好きですが、フィクションとは言えやはりそこにはリアリティがあってこそだと思います。2編ともテーマは現代的で日本人にとって重要なものなだけに、現実感の無さがどうも残念です。

Posted by ブクログ

2021/07/02

【箱の中の天皇】 赤坂真理 「箱の中の天皇」と「大津波のあと」の2つの短編小説が収録されている。前者は現・上皇様の退位に関する「お言葉」の話も絡め、主人公のマリが戦後間もない頃の日本でマッカーサーと関わっていく幻想に入り込んでいく話。天皇制という制度に関する在り方を一人の人間を...

【箱の中の天皇】 赤坂真理 「箱の中の天皇」と「大津波のあと」の2つの短編小説が収録されている。前者は現・上皇様の退位に関する「お言葉」の話も絡め、主人公のマリが戦後間もない頃の日本でマッカーサーと関わっていく幻想に入り込んでいく話。天皇制という制度に関する在り方を一人の人間を見つめる目線で投げ掛けている。 後者は東日本大震災の四年後の福島を舞台に新聞記者の主人公がやはり幻想に入り込んでいき、震災当日の感覚を体験する。後半はほぼ全編が詩で書かれたような不思議な世界観だ。そしてどちらの話も、かつてうまく向き合えていなかった父の存在が根底にある。 流し読みをしてしまったので雰囲気を味わったくらいなのが正直なところだが、特に後者の話はかなり幻想的に、生と死の狭間で人が見るであろう風景を悲惨な中にも美しく描いていたと感じた。

Posted by ブクログ

2019/06/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

天皇退位を問う、マリの物語。「箱の中の天皇」と「大津波のあと」の二編。 現在とマリの幻想で物語は流れつつ、象徴としての天皇を考察している。元号が変わるにあたり、華やかな面しか見えていなかったけれど、この本により色々気づきがありました。タイトルの箱というのもそういう意味なのねと。日本人の行方を問う、天皇が変わるまさに今読む、今の本。天皇についてこれだけ書ける小説もないかなあ。

Posted by ブクログ

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