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B面昭和史 1926-1945 平凡社ライブラリー878
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 平凡社 |
| 発売年月日 | 2019/02/12 |
| JAN | 9784582768787 |
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B面昭和史
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商品レビュー
4.4
6件のお客様レビュー
B面とは言いえて妙!
B級に非ずB面!著者自身の体験談と随所に顔を覗かせる著者のおやじ殿の反体制的な言動が暗黒の時代に於ける一服の清涼剤である。勿論お袋様も言うに及ばずユニークなキャラ。まさにこの親にしてこの子あり、ファミリーヒストリーに出演して欲しかった。残念ながら先日半藤氏はお亡くなりになったが天...
B級に非ずB面!著者自身の体験談と随所に顔を覗かせる著者のおやじ殿の反体制的な言動が暗黒の時代に於ける一服の清涼剤である。勿論お袋様も言うに及ばずユニークなキャラ。まさにこの親にしてこの子あり、ファミリーヒストリーに出演して欲しかった。残念ながら先日半藤氏はお亡くなりになったが天国で清張さんや遼太郎さんと近現代史の話に花を咲かせていることであろう。はたまた義父の漱石先生とはどんな掛け合いをするのか?心よりご冥福をお祈り申し上げます。
Blue Moris
昭3年、不景気のどん底。昭4年、就職難。昭5年、失業者32万人。どこか令和に似てる世相が。政治家は確かに情けないけど、国民も地に足をつけて、自分に恥じない仕事や生き方をしなければと思うこの頃です。半藤一利「B面昭和史 1926ー1945」、655頁、2016.2刊行、2019....
昭3年、不景気のどん底。昭4年、就職難。昭5年、失業者32万人。どこか令和に似てる世相が。政治家は確かに情けないけど、国民も地に足をつけて、自分に恥じない仕事や生き方をしなければと思うこの頃です。半藤一利「B面昭和史 1926ー1945」、655頁、2016.2刊行、2019.2文庫。クラウゼヴィッツの言: 戦争は突如として勃発するものではない。昭和6年の満州事変から昭和20年の敗戦、悲惨な戦争を二度と起こしたり、参加したりしないように!
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ライブラリー版655頁は、さすがに読み応えたっぷりだった。 政治・経済・外交=A面を中心とした昭和史は数あれど、著者のいう民草(たみくさ)の日常生活=B面を主題とし、通史的に書かれるのは、貴重な試みだろう。 1926年から1945年までを対象にしており、著者の体験を交えて、和やか...
ライブラリー版655頁は、さすがに読み応えたっぷりだった。 政治・経済・外交=A面を中心とした昭和史は数あれど、著者のいう民草(たみくさ)の日常生活=B面を主題とし、通史的に書かれるのは、貴重な試みだろう。 1926年から1945年までを対象にしており、著者の体験を交えて、和やかに穏やかに続いている庶民史が綴られている。とはいえ、時代ゆえ迫り来る戦争についても語らざるを得ない。 昭和5年に生まれ、物こころついた時からすでに「非常時」の中にいたという、歴史探偵を自称する著者は、その経験から、日本人がみんな戦争への集団催眠にかかっていたというほかないと、述べる。 軍部や政府の情報操作による巧みな扇動にうまうまと乗せられたというより、国民の中にそれを受け入れる素地があったとも。すなわち、近代日本になっていらい負けたことがなく、無敵日本という自己過信や好戦的と変わった国民の心情が。 国民とは、真の情報に接することのできないあわれな存在であり、いつの時代であってもこんなはずではなかったと、気づいたときには遅すぎる。それが歴史の恐ろしさというのではないかと、著者は警告する。 さらにあとがきで、著者は強調する。 「国力が弱まり社会が混沌としてくると、人びとはは強い英雄(独裁者)を希求するようになる。また、人びとの政治的無関心が高まると、それに乗じてつぎつぎに法が整備されることで権力の抑圧も強まり、そこにある種の危機が襲ってくるともう後戻りはできなくなる。あるいはまた、同じ勇ましいフレーズを繰り返し聞かされることで思考が停止し、強いものに従うことが一種の幸福感となる。そして同調する仲間が生まれ、自分たちと異なる考えを持つものを軽蔑し、それを攻撃することが罪と思われなくなる」 戦争を経験した著者の、まさに今の日本を見据えた直言ではないだろうか。
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