商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2019/01/31 |
JAN | 9784105901561 |
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波
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商品レビュー
3.8
4件のお客様レビュー
スマトラ島沖地震による津波で家族全員を失った筆者によるノンフィクション。 災害直後の生々しい告白から、ずっと後まで回復せずに残る喪失感が綴られている。 メッセージ性よりもセラピーの記録を読んでいるような感じ。静かな筆致で内容に反して読みやすい。
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人は全てを失ったとき、どうやって立ち直っていくのだろう。 スマトラ沖地震での大津波で家族を失った著者の手記から、絶望、拒絶、怒り、受容という感情の移り変わりを読者は読み取るはず。 読み終えたあと、“満月の夕”という阪神大震災、東北大震災と歌い継がえる曲を聴きながら思います。 ど...
人は全てを失ったとき、どうやって立ち直っていくのだろう。 スマトラ沖地震での大津波で家族を失った著者の手記から、絶望、拒絶、怒り、受容という感情の移り変わりを読者は読み取るはず。 読み終えたあと、“満月の夕”という阪神大震災、東北大震災と歌い継がえる曲を聴きながら思います。 どんな苦しみからも私たちははきっと立ち上がることができる。それが人間の強さであり、尊さなのかもしれないと。
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22万人もの命を奪ったスマトラ島沖地震により、両親、夫と二人の息子を失った筆者の手記。拒絶と憤怒から、徐々に過去を受け入れ未来に目を向けるまでの、長い長い癒しのプロセスを追体験した。思い出が詰まった実家に戻るまでに三年を要した、という記述に作者の 傷の深さを思い知る。当時高校生だ...
22万人もの命を奪ったスマトラ島沖地震により、両親、夫と二人の息子を失った筆者の手記。拒絶と憤怒から、徐々に過去を受け入れ未来に目を向けるまでの、長い長い癒しのプロセスを追体験した。思い出が詰まった実家に戻るまでに三年を要した、という記述に作者の 傷の深さを思い知る。当時高校生だった私にとって、スマトラ島沖地震は人生で初めてその影響を強く意識した自然災害だった。次々とテレビで流れてくる映像にいてもたってもいられず募金活動をしたり。この災害をきっかけに、より世界に目を向けるようになったものの、心が引き摺られるのが怖くてずっと一次情報に触れるを避けてきたけど、15年近く経った今、この本のおかげでようやく一区切りつけることができた。 ちなみに、作者はその後再婚されたそう。ただただ幸せであうことを願うばかり。
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