商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | プレジデント社 |
発売年月日 | 2019/02/01 |
JAN | 9784833423120 |
- 書籍
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梅原猛の『歎異抄』入門 新装丁版
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梅原猛の『歎異抄』入門 新装丁版
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親鸞の愛弟子と言える唯円が著した『歎異抄』は親鸞の考えを最も明晰に著したものである。唯円が『歎異抄』を著したのは、親鸞の曾孫である覚如が真宗教団が設立した前夜。親鸞の血縁を頼りに親鸞信仰の中心をつくり、ピラミッド型の支配体制をつくって、宗教の道徳化に進んだ覚如たちの真宗の方向は、...
親鸞の愛弟子と言える唯円が著した『歎異抄』は親鸞の考えを最も明晰に著したものである。唯円が『歎異抄』を著したのは、親鸞の曾孫である覚如が真宗教団が設立した前夜。親鸞の血縁を頼りに親鸞信仰の中心をつくり、ピラミッド型の支配体制をつくって、宗教の道徳化に進んだ覚如たちの真宗の方向は、親鸞の教えに反していたと唯円は考えたのか。その唯円の思いが歎異抄に激しく現れている。宗教書としては類を見ない危険な書。第八世門主の蓮如が本書を見つけたときに驚いて、本書が世に出るのを妨げたのは、本書が親鸞の思想を強烈に表すとともに、真宗をひっくり返すような書物でもあったから。強烈な毒を持った宗教書だからである。800年の眠りから目覚めて江戸末期に了祥らによって復活された『歎異抄』は、我々にも強い力を与えてくれる。梅原氏はその難解な『歎異抄』をわかりやすく解説する。末尾の『この一書を持っていることによってだけでも日本の仏教は素晴らしいものであるとつくづく思ったのである』は、仏教が日本で独自に進化し深まっていったことを現している。巻末の現代語訳はわかりやすくて便利である。
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