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心理療法の光と影 援助専門家の《力》 創元アーカイブス
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心理療法の光と影 援助専門家の《力》 創元アーカイブス

アードルフ・グッゲンビュール・クレイグ(著者), 樋口和彦(訳者), 安溪真一(訳者)

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心理療法の光と影 援助専門家の《力》 創元アーカイブス

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 創元社
発売年月日 2019/01/18
JAN 9784422114903

心理療法の光と影

¥3,300

商品レビュー

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2020/01/16
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※このレビューにはネタバレを含みます

先月から旅の途中にも読んでいたのですけれども、この手の本にしては読みやすかったにも関わらず、ハッとするところも多くてじっくり読んでしまいました。 援助専門家っていうのはこの本では主に分析家(日本ではそんなに身近じゃない~)のことが主ですが、それだけでなく ソーシャルワーカー、医者、治療者、教師といった職業的なものから、親子関係にまで言及してくれています。 まあ日本では、正式な資格があるわけではないけれど(臨床心理士は資格アリ!)、カウンセラーやセラピスト、はたまた占い師もそういった仕事に入ると思われます。 この著者はユング派なので、フロイトのように精神科医に限ったことではなく、広く人を助ける人々のことを述べています。 分析家ってまあ、自己認識を助ける専門家で、分析の中では夢分析などがよく使われていたりします。 私はカード分析?カードリーディングをしていますから、夢もカードも 象徴 を扱うセッションになります。 どんな援助をするにあたっても、その役割にきっちりハマる!ことをこの著者はヨシとしていません。 むしろ、相互関係にあって、どちらかが癒し手でどちらかが癒される、というところにハマるとかえってセッションや治療が上手くいかないことを様々な例を出して指摘してくれています。 これは親子関係だととてもわかりやすいし、様々なところで見られるのですが……… 親は 親 という役割にハマりこみ、完璧であろうとしたり(完璧なんてないのに)、子供の権限を全て握ったりします。子供を所有すると言ってもいい。 子は 子 という役割にハマりこみ、依存したり、親まかせにしたり、親のせいにしたりします。まあ養育されている段階(自分で稼げない)では仕方ないですが、だからと言って、進路まで親まかせ?っていうすでに大人の年齢に達している子供というのもいます。 親は子に育てられる、教えられるという言葉もありますが、お互いに影響を及ぼし、与えたり与えられたりすることが健全?良好 ?な関係であるのです 親の役割にはまってしまって、ご自身が子供の時のことをすっかり忘れてしまう親というのは、親の役割にハマりこみすぎてしまい、一見、いい親のように見えるけれども、実のところは機能不全を起こしている、と言えるのです。 これ、治療関係や、私のやっているセッションでも同様です。 私が占い師、リーダー、ってところで高みの見物(嫌なかんじ~)をしてたらいいセッションになりません。 私自身が経験したことも含めて(とはいえ、そこに当てはめすぎるのもダメなんだけど、難しいとこ)、そして私がお客さんである経験も含めて(占われるの、リーディング受けるの好き!)セッションしていくことが大切です。 占い師やスピリチュアルリーダーの中には、ある一定のスキルがあるからと言って、自分のことを脇に置いて、ただ見る!ってことをするパターンもあるのですけれども……… それって親が親の役割にハマりこんでいるのと一緒で、一見よさそうに見えるし、信頼できるけれども…………… ってことです(汗) 要するに、助ける人、助けられる人ってやっちゃうと、助ける側の影や闇を知らず知らずに助けられる方に投影してしまって、ずっと依存関係が続く(そういう書き方じゃないけど、まあそういうこと)ってことなんです。 親子も一緒。子供に親にしてもらってる、幸せにしてもらってる、教えてもらってるところっていっぱいあるし……… 子供と関わることで、自分の子供時代のトラウマや、葛藤が癒されることも非常に多いです。 自分の親との関係が癒されることも。 そういう相互関係、相互依存(一方的ではない)って大切なこと、ってことなんです。 『自立!自立!』って目指す人の中には『依存は全部ダメ!』的に思ってる人いますけれど、それはそれで機能不全に陥って上手くいかないよ、ってことなんです。 立場を問わず、助けたり、助けられたりってだけでなくて、お互いに影響を与え合っている、ということをいつでも認識していたり、体験することが大切なんです。 親である方は、子供心を忘れずにいることが重要です。 もしも、子供の時のこと忘れてしまったら………親であることに頑張りすぎてしまって、それが原因(!)でもしかしたら親子関係が難しくなってしまっている、って考えられるんですよ~

Posted by ブクログ

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