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哀しみの余部鉄橋 十津川警部 双葉文庫
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哀しみの余部鉄橋 十津川警部 双葉文庫

西村京太郎(著者)

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哀しみの余部鉄橋 十津川警部 双葉文庫

743

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 双葉社
発売年月日 2019/01/09
JAN 9784575521757

哀しみの余部鉄橋

¥743

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2019/07/28

〇十津川シリーズには珍しく!?すべて哀しみが席巻するような切なさこみ上げる短篇集 表題作を含む4つの短編集。 ・十津川、民謡を唄う 十津川がほろ酔いで帰っていると、芸者と思しき女の安来節が聞こえた。翌日その女が死体で発見され――妙だった安来節はどんなヒントになるのか。 ※安来...

〇十津川シリーズには珍しく!?すべて哀しみが席巻するような切なさこみ上げる短篇集 表題作を含む4つの短編集。 ・十津川、民謡を唄う 十津川がほろ酔いで帰っていると、芸者と思しき女の安来節が聞こえた。翌日その女が死体で発見され――妙だった安来節はどんなヒントになるのか。 ※安来節の解説はとりあえずWikiPediaを貼っておきます。 https://ja.wikipedia.org/wiki/安来節 ・北の空 悲しみの唄 日下刑事の友人・作詞家の堀井が消えた。そんな報が飛び込んだ矢先、同じレコード会社所属の歌手も殺され――堀井も感じた帯広の涼しさを少し感じる。 ・北への殺人ルート 青森行の夜行バスに乗った井崎は同乗するはずの小野みゆきが乗っておらず、途中でまんまと降ろされ殺されてしまう――背後にある大きな事件とは。 ・哀しみの余部鉄橋 中村愛というホステスが自宅で殺された。新宿署の高橋警部が懇意にしていたがアリバイがあり――無実の証明が事件をひっくり返す一事例。 今回の短編集は、物語を通して表題の通り「哀しみ」がまるで席巻するかのように読み手をムズっとさせるのだ。しかも4つとも。これはこれで、十津川シリーズに珍しい。 一つ目の「民謡」は、聞こえた安来節に懐かしさを感じた十津川の心にひっかかっていたことをヒントに、一途な被害者を殺した犯人を追いつめる気持ちよさを体感してほしい。 二つ目の「空」は、堀井がプロデュースしたはずの歌手が、別の作詞家の名前でデビューしていたことに疑問をもった日下の物語でもある。帯広の空は、晴れ晴れとした気持ちで居たらそれほど暗くないことだけ祈りたい。 三つ目の殺人ルートは、そんな殺し方!?という幕開け。そこから常にスピード感を持ったまま最後まで流れていく。犯人にも思わず同情したくなる、とはこういうときだろうか。 四つ目の表題作。高橋警部が犯人ではないということをどのように証明するか?仔細まで調べると見える真実は、最後の哀しみを生み出す。

Posted by ブクログ

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