![ラディカルな意志のスタイルズ[完全版]](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001918/0019187453LL.jpg)
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2018/12/26 |
JAN | 9784309207629 |
- 書籍
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ラディカルな意志のスタイルズ[完全版]
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ラディカルな意志のスタイルズ[完全版]
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商品レビュー
3
3件のお客様レビュー
過去課題本。評判はすこぶる悪かったので、返って興味が湧いて図書館で借りた。読書会の参加者が言うほど「難しい」印象はないが、正直、面白いわけでもない。主張内容にも同意は全くできない。
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【オンライン読書会開催!】 読書会コミュニティ「猫町倶楽部」の課題作品です ■2022年7月26日(火)20:30 〜 22:15 https://nekomachi-club.com/events/316a2b244701 ■2022年8月16日(火)20:30 〜 22:...
【オンライン読書会開催!】 読書会コミュニティ「猫町倶楽部」の課題作品です ■2022年7月26日(火)20:30 〜 22:15 https://nekomachi-club.com/events/316a2b244701 ■2022年8月16日(火)20:30 〜 22:15 https://nekomachi-club.com/events/433b6d5d963e
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ソンタグの第2評論集。 新訳で、タイトルに「完全版」と書いてあって、帯には「代表作」となっているし、カバーのソンタグのポートレートも美しいので、思わず買ってしまう。 なにが「完全版」かというと、「アメリカで起こっていること」と「ハノイへの旅」が収録されているということなのかな...
ソンタグの第2評論集。 新訳で、タイトルに「完全版」と書いてあって、帯には「代表作」となっているし、カバーのソンタグのポートレートも美しいので、思わず買ってしまう。 なにが「完全版」かというと、「アメリカで起こっていること」と「ハノイへの旅」が収録されているということなのかな?「ハノイへの旅」は、「ハノイで考えたこと」というタイトルで1冊の本になっていたので、新たに訳出されたのは、「アメリカで起こっていること」なのかな?(もしかすると、それもどこか違う本にはいっているのかもしれない) 昔、旧訳の不完全版と「ハノイで考えたこと」は読んだはずだが、おどろくほどなにも覚えていなかった。(第1評論集の「反解釈」のほうは、30年ぶりくらいに再読したときは、不思議なほど、内容を覚えていて、驚いた) 出版は、69年とちょうど50年前。世界史的な激動の68年の翌年。 なんとなくその時代を思い起こさせるさまざまな評論なのだが、あまり古さは感じない。 もしかすると最初に読んだ時より、今のほうが、この本の時代感にフィットしているのかもしれない。 つまり、ソンタグは、「ラディカルな意志のスタイルズ」という革命を、言語、アート、社会の領域で起こそうとしているのだ。 革命という意味では、「ハノイへの旅」が、もっともストレート。 68年の5月に、ソンタグが戦時下(北爆中)のハノイに2週間訪れた時の訪問記なのだが、ベトナム人との価値観の文化的な違いへの率直な戸惑いとか、自分のステレオタイプなベトナム理解への反省とかを踏まえながらも、ベトナム人とベトナムで行われようとしている社会革命への共感が語られている。 68年といえば、1月にテト攻勢があり、ベトナム戦争史的な転機であるわけだが、5月の時点で、ソンタグは(希望もこめて)ベトナムの勝利(=アメリカの撤退=アメリカの敗北)を予想する。 自分がアメリカ人である微妙な立場をみつつ、それが反アメリカではなく、アメリカへの愛国心(つまりアメリカの理念)と両立可能な概念かも、などとの思索を踏まえながら、フランス5月革命の参加者とともに、終わらない革命に参加し続ける思いなどが書いてある。 ある意味、ここまでソンタグがポジティブで、ストレートなのは、珍しいかな?やはりこの評論集は、この「ハノイへの旅」で終わってこそ、1つの本になるわけだ。 個人的には、ソンタグが、北ベトナムにこれからの社会のあるべき姿、理想を夢見つつも、その倫理的な社会のなかでは、自分の居場所がないのかな?と思うところにかなり共感した。 「こうした社会との融合は、きっと世界の人々の生活を大いに改善するのだろうけれど(それゆえに、そうした社会の到来を私も支持しているのだけれど)、想像するに、それが実現すると、私の側の社会は衰えてしまうだろう。私が暮らしているのは、感性を低下させ、多くの人の善行を阻害する反倫理的な社会であるけれど、驚くほど知的で美学的な喜びを少数派であっても金銭で手に入れることができる社会でもある。私にとっての喜びを(二重の意味で)享受できない人々にしてみれば、私の意識など、スポイルされ、堕落し、退廃的であるように思えたとしても当然だと思う。だが、私にしてみれば、こうした喜びが途方もないゆたかさをもっていることも否定できない」
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