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都市・地域のグローバル競争戦略 日本各地の国際競争力を評価し競争戦略を構想するために
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都市・地域のグローバル競争戦略 日本各地の国際競争力を評価し競争戦略を構想するために

久保隆行(著者)

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都市・地域のグローバル競争戦略 日本各地の国際競争力を評価し競争戦略を構想するために

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 時事通信社
発売年月日 2018/12/26
JAN 9784788715967

都市・地域のグローバル競争戦略

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2020/02/02

 20世紀は国家の時代、21世紀は都市の時代と言えるのだろうか。20世紀は一国全体としての方向性があり、良いことも悪いこともその国に住む人々全員で分かち合った。その最悪のものは国家間の大規模な総力戦争であったし、資本主義と共産主義との対立軸がとてもはっきりしていた。  そうした時...

 20世紀は国家の時代、21世紀は都市の時代と言えるのだろうか。20世紀は一国全体としての方向性があり、良いことも悪いこともその国に住む人々全員で分かち合った。その最悪のものは国家間の大規模な総力戦争であったし、資本主義と共産主義との対立軸がとてもはっきりしていた。  そうした時代を経て、今、世界中のあらゆる地域が経済成長を求める生き方を選択するようになったところで、一国を構成する地域がそれぞれの特性や強みを活かしながら都市圏としてのあり方をより鮮明にしている。  イギリスがEUから脱退したことは、自らの個別性を選択するという意味付けにおいて、自然な流れとも言えよう。必然的に大から小へと向かうことになる。  一方、日本では今だに東京圏を中心とする構造をそのままにして、各地域をじわりじわりと疲弊させる状況の中、絶対的な経済力の低下とそれに伴う生活水準の低下、その結果としての少子化が高齢化を加速させ、未来の日本社会に対する不安をますます強めている。  本書はそのような日本にあって、福岡を事例に、日本の都市圏が進むべき方向を考えようという提案の書である。1970年代以降に過度の集中を強めた東京圏に対して、その歴史的立ち位置を背景に独自の取り組みをかろうじて守っている関西圏という存在はあるものの、その次に控える名古屋圏や、さらにその次の福岡や札幌という地域中核都市圏を日本国内ではなく世界地図上から見つめてみるという視点である。  福岡都市圏は各種の指標からみると札幌、仙台及び広島の各都市圏よりも競争力は強いという。それでも同規模の外国の都市圏と比較すると、都市の成長力という点で現状大きく見劣りしている。その詳細は本書で詳細に示されているわけだが、東京圏へ成長力を移転させるのではなく、直接、世界経済と繋がっていくためにはどのようなやり方があるのかを考えて実践していこうということなのだ。  各地域から成長力を吸い取る東京圏といえども、それによって日本が成長しているのかといえば、実態はその真逆であり、日本の地位は低下への指定席であり生産性も成長力もまるで高まっていない。人を集めて成長しないならば、単なる烏合の衆にしかすぎないだろう。  そうであれば、250万人福岡都市圏は、異なる選択肢のロールモデルになることができるのではないか。これは決して福岡だけのことではなく、日本の都市圏のあり方を考えるための示唆であろう。

Posted by ブクログ

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