商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2018/12/22 |
JAN | 9784101112107 |
- 書籍
- 文庫
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野坂昭如氏が2015年末に亡くなっていた事を知った。彼の作品との出会いは、有名な火垂るの墓よりも先に「エロ事師たち」であった事は、今となっては私の黒歴史。耳や鼻やに男性器を挿入などの文章に大人の闇を除き、気持ちが悪くなったものだが、この辺は大人になった今も気持ち悪さは変わらず、自...
野坂昭如氏が2015年末に亡くなっていた事を知った。彼の作品との出会いは、有名な火垂るの墓よりも先に「エロ事師たち」であった事は、今となっては私の黒歴史。耳や鼻やに男性器を挿入などの文章に大人の闇を除き、気持ちが悪くなったものだが、この辺は大人になった今も気持ち悪さは変わらず、自らの正常さに安堵。さて、その野坂昭如氏の絶筆、日記である。 率直に言うと、何気ない闘病、リハビリの日々が綴られるだけの遺作であり、この方のファンではない限り、つまらないかも知れない。ページ数多く、何を食べたとか、こんなニュースがあったとか、抑揚のないエピソードが2004年から続く。しかし、行間。垣間見える人となり、戦争の記憶。死を前にする人間から、感じ取れる事は多い。 テレビ出演も多かった同士。時の人。型にはめるコンプライアンスなどという言葉も生まれず、生き方の表現も自由な時代だった。一億総画一的経済人化。量産型文化人。 果たして、今の時代で、彼らは生きていけただろうか。
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