商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2018/12/20 |
JAN | 9784488016678 |
- 書籍
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言葉人形 ジェフリー・フォード短篇傑作選
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言葉人形 ジェフリー・フォード短篇傑作選
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商品レビュー
4.2
12件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
ジェフリー・フォードの短編集その1。評判の良い「最後の三角形」が読みたくて、まずはこちらから。 非常に幻想味の強い作品が多く。ただ、それでも魅力的なストーリー展開の作品ばかり(いくつかは本当に訳がわからなくて、うーんていうのもあったけど。。。)。 以下、作品ごとの感想。 ◯創造 木の枝や実で人形を作ると翌日にはいなくなっていた。生命を創造してしまったと考える少年の話。ラストの父との余韻が非常に良い。 ◯ファンタジー作家の助手 有名なファンタジー作家の助手となった女の子の話。作家の妄想か、彼女の妄想か。本の世界が具現化する。終わってみれば、優しさに溢れた世界。 ◯〈熱帯〉の一夜 ★おすすめ 昔自分を守ってくれていた二つ上の不良と、思い出深いバーで再開する。不良が歩んできた不思議な人生。冒頭からは全く想像できない意外な展開。かなりおすすめ。 ◯光の巨匠 照明デザイナーの大御所(他に言い方わからない笑)にインタビューすることができた若い記者。幸運に感謝しつつも、聞かされた内容は摩訶不思議で。。。深掘りし始めると色々な発見があるのかもしれないが、結構難しい話。 ◯湖底の下で 墓場の下に鍾乳洞を発見した少年少女の話だが、着地点は思った以上に情念が深い過去の悲劇に繋がっていて。合間合間に入る幻想的な風景も最後には全て繋がる。 ◯私の分身の分身は私の分身ではありません まずは題名よ笑。分身と一緒に分身の分身を倒そう、という話。展開は見え見えだけど、リンのキャラが良かった。 ◯言葉人形 ある地域に伝わる言葉人形という儀式。全編に漂う不気味さ加減が絶妙。ちょっと難しい場面もあるが。 ◯理性の夢 幻想的なSF作品。光の歩みを遅くする実験に人生をかけた研究者の話。意味不明な人体実験が怖いというより、おぞましい。 ◯夢見る風 ★おすすめ 吹けば悪夢のように、色々なものが狂う風が止まる。皆がその風に怯えつつも、吹かなければ吹かないで不安が満ちる。想定外のラストが非常に良い。忘れ難い余韻。 ◯珊瑚の心臓 ★おすすめ まず珊瑚の心臓(コーラル・ハート)が剣の時点でカッコ良すぎる笑。剣を持つ戦士の冒険譚の一幕という体で、色々派生できそう。この短編だけでシリーズ化してほしい。 ◯マンティコアの魔法 ある魔法使いとその弟子、そしておそらく最後のマンティコアの話。良い作品なのだが、良くも悪くも普通で、収録された作品の中では地味な方。 ◯巨人国 ぶっちぎりで幻想味が強い作品。こういうものだと思って酩酊感を味わう作品なのだと思った。 ◯レパラータ宮殿にて ★おすすめ はぐれものたちが身を寄せる王国。王妃が死んで王が悲しみに沈み、王を助けんと魔法使いと呼ばれる者の助力を得るが。。。一瞬の輝きを描いた儚く美しい作品。
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「白い果実」から始まる三部作で知られるジェフリー・フォードの短篇集。噂に違わぬ面白さで、ファンタジーよりは幻想文学の方が好きという人なら必読の書。個人的にはフォードらしいと言われる多重構造で目眩くような作品よりは、どちらかというとストーリー自体は単純な方が好みで、お気に入りは「夢...
「白い果実」から始まる三部作で知られるジェフリー・フォードの短篇集。噂に違わぬ面白さで、ファンタジーよりは幻想文学の方が好きという人なら必読の書。個人的にはフォードらしいと言われる多重構造で目眩くような作品よりは、どちらかというとストーリー自体は単純な方が好みで、お気に入りは「夢見る風」。三部作の方もいずれ。
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短編集13篇 幻想妄想、夢といった世界が短編の中にギュッと凝縮され鮮やかな世界を表している。「創造」「熱帯の一夜」の少し不思議な物語や「光の巨匠」「巨人国」の入れ子細工的なこんがらがった面白さ、「夢見る風」「珊瑚の心臓」のどこか教訓めいた物語それぞれ違った味わいがあってジェフリー...
短編集13篇 幻想妄想、夢といった世界が短編の中にギュッと凝縮され鮮やかな世界を表している。「創造」「熱帯の一夜」の少し不思議な物語や「光の巨匠」「巨人国」の入れ子細工的なこんがらがった面白さ、「夢見る風」「珊瑚の心臓」のどこか教訓めいた物語それぞれ違った味わいがあってジェフリーフォードの世界に堪能した。
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