意味も知らずにヘヴィメタルを叫ぶな！ 歌詞とイラストに加え、思わず口にしたくなる英語フレーズ付き

川嶋未来(著者)

• 販売会社／発売会社: リットーミュージック
• 発売年月日: 2018/12/14
• JAN: 9784845633319

商品レビュー

2020/08/25

バンドの紹介と、曲の内容について考察した内容。作詞者本人へのインタビューもあったりする。
取り上げるバンドが偏っているが、面白かった。

2019/11/30

サバスはパラノイド選んでほしかった。でも「黒い安息日」選ぶのは当然か。他は知らん。しかしこのシリーズえらいな。

2019/06/24

ヘヴィメタルの歌詞を解説する本。

題名から少しおちゃらけた本かなと思いつつ手に取ったのですが、いい意味で裏切られました。
メタル愛にあふれた、メタルをより理解できる好感のもてる本でした。

HM/HRはハードコアパンクとかと同じで、すさまじく下らない歌詞はたくさんあるし、あんまり歌詞をきちんときこうと思ったことはないのだけど、歌詞を聴くことでバンドの方向性が分かって面白いんだなと。

私は数十年前１０代後半の頃はメタルファン。
当時はBURRN! をかかさず読んでいたし、それなりにメタルの知識があるつもりだけど、意外と知らない事実がたくさん。

スレイヤーは途中でテンポを落として、現代に生き残っていると説明されると、「確かに」と思う、最近のアルバムは遅くて楽曲がしっかりしてきてるんだ！と。

またメタリカのメタルマスターのスラッシュ界における衝撃。
わりとまともな歌詞でマスに受けたことで、他のバンドもそれまでのサタニックな（Venom的な）歌詞から、政治的なものに意向したり。

私は、どちらかというとメタルジャスティスあたりから後追いした世代なので、解説されて、目からうろこというところもありました。

スラッシュ四天王のキャラの違いはイメージ通り。
（メガデスはインテリ路線だったんですね、確かにクールな感じ。まさかオーウェルの『１９８４年』にインスパイアされた歌詞だったとは。。）

ミニストリーの反共和党バッシングなど、意外としらないことも多々。

その他

カーカスの１stジャケットは本当に趣味悪いと思った。
※昔、タワレコで血眼になって探しテロライザーというバンドの仲間だったんだ。

以下、知らなかったバンドを知れてよかった。
・ブラック・ウィドウ
・バーズム
・タンカード
・メントーズ
・シンセイナム
・セプティック・タンク
・アゴノスティックフロント
・アナル・カント

・チルドレン・オブ・ボドム
　→　これは王道メタル。名前は聞いたことあったけど。スター性がビンビン。

・カンニバルコープス
　→　正統派、ザ・デスメタル

・タイプ・オー・ネガティブ
　→　ゴシックメタル。確かに！耽美でメタル。

・スリープ
　→　マリファナ賛歌アルバム「dopesmoker」は、リフ的にはブラックサバス大好きな感じ。

・エイルストーム　
　→　パイレーツ・メタルってジャンルがあるんだ。チーフタンズがハードロック化したような。割と好き。

なんだかんだいって、この本に出てくるバンド（メタルとしては有名どころだらけ）は、全部好きだから、余計楽しかったのかも。
まさに１０代の頃にBURRN！を貪り読んでた気分の再来。若返りました。