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THE LAST GIRL イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東洋館出版社 |
発売年月日 | 2018/11/30 |
JAN | 9784491036175 |
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THE LAST GIRL
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THE LAST GIRL
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第一部の幸せな日々、 しかし常に脅威に晒されるイラクという国家、 不穏な事件、暗転、 第二部は辛すぎて部分的にしか読めず、 逃亡に成功し、 第三部で脱出叶い、母と似た人を見た瞬間で 読み溜めてきた感情が、私もナディアと一緒に放出されるかのようだった。 脱出を助けてくれたナーシル、その家族の善行。 そしてエピローグ。テロリスト達に対する絶え間ない戦いを続ける、勇気あるナディア。 本当にこんな残酷なことができる人間がいるんだ、 宗教って利より害の方が人類にとって大きかったのではなかっただろうか。 日本人には、どれだけ語られても本質的な意味でどの宗教のことも理解できないと思う。 人種、民俗、住んでいる国家や周辺国家の征服者によって 人間たちの都合のいいように作られてきたもののように思えてしまう。 性善説、性悪説はどちらも信じない。 やはり人間、生まれ持った中身と環境の問題だ。
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イスラム国ISISに拉致され強制的に奴隷として売られた20代女性の自叙伝。彼女自体はISISから逃げることができ、今は人権活動家。2018年にノーベル平和賞受賞。 イラク、と隣国シリアで起こっていること、信じる宗教の違いで平和が維持できないことなどか苦しいほどわかる。ほぼほぼ単...
イスラム国ISISに拉致され強制的に奴隷として売られた20代女性の自叙伝。彼女自体はISISから逃げることができ、今は人権活動家。2018年にノーベル平和賞受賞。 イラク、と隣国シリアで起こっていること、信じる宗教の違いで平和が維持できないことなどか苦しいほどわかる。ほぼほぼ単一国家の日本にいるとなかなか理解は難しいところかなと思う。 イラクは様々な宗教と人の集まっている国(クルド人、シーア派ムスリム、スンニ派アラブ人、他にも沢山の少数派集団がいるらしい)。彼女はヤズィデイ教信者なのだが、この宗教で信じられている大天使(神の使いね)タウセメレク(孔雀)が、コーランに出てくるイブリースという悪魔に姿が似ているということで多くのイラク人がヤズィデイ教信者へのジェノサイドを正当化するのに利用されている理由の一つとなっている。実に酷い話。 この本を読むことで中東での宗教問題と、その対立の深刻さ、マイノリティに対する迫害など、そして皆各々自分の宗教を愛している事が今までより理解できた。 彼女が説明しているヤズィデイ教の事を記している章はとても美しくて聖地巡礼などまるでファンタジ-のよう。けっして邪悪などではない。がしかし、その一方で女性の権利が著しく低く感じるし、例えば不貞を犯した女性は死に至るまで投石されたり、親族の手によって殺されたりしている。まだまだジェンダーレスには遠い世界も世の中にはごまんとあるのだ。 読後改めて思うのは、自分の「当たり前」が世界の「当たり前」ではないということ。読み書きの教育を受けられない人がいる。極貧の人がいる。単一宗教信者で構成される村がある。宗教を理由に大量虐殺が起こる。女性の権利が低い。今の世の中にある現実だ。
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イスラム教徒過激派による少数派信者に対するジェノサイドを経験した女性の悲劇の物語。 彼女の生い立ちからISISの襲撃、その後の性奴隷にされた日々、決死の覚悟で逃げ出してから今日の活動までを赤裸々に綴っている。 小説を読んでいるようでハラハラした。 コンゴの医師の本を読んだ後だったから、不謹慎にも「アフリカよりはマシでは?」と思ってしまったが、圧倒的に違うのは、アフリカでの性暴力はあくまでも違法であるのに対し、この著者が経験したことはイスラム国では合法だったこと。 合法的に裁判所の手続により性奴隷にされるというのは異様である。 男性が男性であるが故にこの世界から性暴力を根絶するのは難しいのかもしれない。 この著者も自身に起きた悲劇全て(家族が虐殺されたことなど)を話したいのに、人はレイプのことばかり聞きたがるというのがその証拠だと思う。 この女性は強く賢く勇敢なのだと思うが、一点だけ賛同できない考えがあった。 ISISの襲撃や暴力を黙って見ていた人達を憎むことはちょっと違うと思う。 暴力に立ち向かうにはそれなりに勇気と力が必要だし、自分に利害がなければなるべく関わらないようにしようと考えるのが人間である。 他の宗教や考え方を受け入れない姿勢は著者の宗教に起因があるのかもしれない。 しかし、そういう考えが争いの火種になり、今日の紛争や性暴力の原因になっていることを私たちは知る必要がある。
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