日本の論点(2019～20)

大前研一(著者)

• 販売会社／発売会社: プレジデント社
• 発売年月日: 2018/11/29
• JAN: 9784833423021

商品レビュー

2021/01/20

　低欲望化とは消費だけではなく、知る・学ぶ・変わることへの低欲望化を含んでいると思う。足りてるので。そのような社会で政策提言しても、生涯学習制度を整えても、億劫だから日本人全体がついてこない。よそ様と比べたら色々な指標が見劣りするのだろうが、そもそもよそ様との比較結果に興味がない。　
　国際競争力低下を憂う日本の『成し遂げた世代たち』による、自分たちの世代が受けた訳でもない育成を、ニーズも無いのに『日本の後継者たち』に施してみせようとする試みは成就しないと思う。
　昔も今も、この先も、学ぶ人は学び続ける。
言われなきゃ分からないことは言われても分からない。
　いま日本の論点は、既存日本人の育成を試みることではなく、
希望する外国人を適切に、公平に、当たり前に受け入れる制度をとっとと確立する事だと思う。

2020/09/13

時機を逃してしまった感もあるが、2020年のこのタイミングで読了。
ただ、意外にも書いてある内容がいまのトレンドを捉えていて筆者の先見の明をあらためて感じた（中国の台頭やIoTの普及など）。まぁ大きなトレンドを抽象的に述べるのであれば、誰でもわかると言えばわかるのだが、政治・経済・ビジネス分野それぞれ網羅的かつわかりやすくまとめてあり、読み物として面白かった。

2020/01/19

不動産2020年問題など、自分のキャリアでは認識していない事柄が多数書かれていた。ただ、本当に論点化すべきものなのかよく分からないものも多かった。