1,800円以上の注文で送料無料

シリア拘束 安田純平の40か月
  • 新品
  • 書籍
  • 書籍

シリア拘束 安田純平の40か月

安田純平(著者), ハーバー・ビジネス・オンライン(編者)

追加する に追加する

シリア拘束 安田純平の40か月

880

獲得ポイント8P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 扶桑社
発売年月日 2018/11/24
JAN 9784594081331

シリア拘束 安田純平の40か月

¥880

商品レビュー

4

4件のお客様レビュー

レビューを投稿

2019/07/21

「性懲りもなく2度も拘束された自分勝手な人」 というレッテルが、社会によって貼り付けられた後。 安田氏は本当は何をしにいったのか、それがしっかり報道されることはなかったように感じます。 何事も、大騒ぎしてはすぐに忘れ、そこにいる話題の中心の人たちを消費するだけで終わることが...

「性懲りもなく2度も拘束された自分勝手な人」 というレッテルが、社会によって貼り付けられた後。 安田氏は本当は何をしにいったのか、それがしっかり報道されることはなかったように感じます。 何事も、大騒ぎしてはすぐに忘れ、そこにいる話題の中心の人たちを消費するだけで終わることが、あまりにも多い気がします。 一方で最近は、記者クラブなどでの記者会見全文を公開してくれる人が増えました。 その気になればテレビや新聞、雑誌だけが頼りだったころほど「発言切り取り」だけで終幕にならずにすむようにもなりました。 裏を取ろうとする意思さえあれば、人が語った言葉として、その全部を知ることができます。 さらに、出版物として、時間を置いてこうした本がでることには意義があると思います。 シリアの現実を、安全になって、民主化が終わってから語ろうとすることは簡単です。 でも渦中のとき、そのときそこになにが起きているのかは、そのとき知らなければ、意味はありません。 国が危険だといってるのに勝手に行ったのだから自己責任。それは、たしかにそうです。 彼は、最初から国に頼ろうとしたわけではなく、 知りたいことを見に行っただけです。 叩くひともいていいですが、抹殺すべきではない、と感じます。 知らないことを知るためには。

Posted by ブクログ

2019/01/12

 40か月である。  40か月もの間、シリアで拘束され続けたジャーナリストの記者会見録である。なによりも40か月もの拘束、凄まじい暴力に耐え切れる精神性、に驚嘆する。たぶんそれは、彼の知識と教養によるものなんだろう。それが「生きる」ことに力を与えた。絶望しない力は、知性に宿る。そ...

 40か月である。  40か月もの間、シリアで拘束され続けたジャーナリストの記者会見録である。なによりも40か月もの拘束、凄まじい暴力に耐え切れる精神性、に驚嘆する。たぶんそれは、彼の知識と教養によるものなんだろう。それが「生きる」ことに力を与えた。絶望しない力は、知性に宿る。それがこの、解放という素晴らしい結末を得ることができた最大の要因なんだと、読後に改めて思った。その点は「夜と霧」と等しい。  細部にわたるメモ、状況を客観的に捉え続ける視点、それらはジャーナリストとして得てきたものだろう。それらは我々の貴重な共通の財産になる。

Posted by ブクログ

2019/01/01

「シリア」はるか彼方の国だ。 そこで行われている虐殺も、内戦も、 空から降ってくる砲弾も、爆弾も、 そして、そこで失われていく命のことも。 何にも知らないんだ。 2018年には、そういう国の現状を伝えようとする人々の映画もあった。 (『ラッカは静かに虐殺されている』”City o...

「シリア」はるか彼方の国だ。 そこで行われている虐殺も、内戦も、 空から降ってくる砲弾も、爆弾も、 そして、そこで失われていく命のことも。 何にも知らないんだ。 2018年には、そういう国の現状を伝えようとする人々の映画もあった。 (『ラッカは静かに虐殺されている』”City of ghosts”) 知ることを怠ってはいけないと思う。 そして、そのためのわずかな手がかりがここにあると思う。 一人のジャーナリストの活動が、私には必要なのだと確信する。 私には何もできないかもしれないが、少なくともそのジャーナリストの声を聞くことはできるだろう。 それが、私のすべきことだと思う。 この本では、安田さんが帰国後インタビューなどで質問に答える形で、体験したこと、それらに対する考え、意見を述べておられる。 その中で、戦場からの報道の必要性についても述べている。 それは、国家が人を守ることもできずに、むしろ殺しているその事実について、私たちがそれをどう考えるか、そのための判断材料が必要であることを述べている。 つまり、現場を知ることから考えようと言うことだ。 知らなければ、始まらない。 そのことは、現場の人たち、現場に足を踏み入れた者たちの心からの叫びであり、その声を聞くのは私たちのやらなければいけないことなのだと受け取った。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品