商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2018/11/22 |
JAN | 9784163909332 |
- 書籍
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ダンシング・マザー
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ダンシング・マザー
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商品レビュー
3.1
17件のお客様レビュー
養父による性的虐待を描いた自伝的小説「ファザーファッカー」に衝撃を受けたのは今から25年前。 そして本作は母親の逸子の視点から描かれた長編小説。 今でこそ毒母なんて言葉があるけれど、まさしく逸子は毒母その物だ。 自分がお腹を痛めて産んだ娘、中学生の静子が愛人男性に殴られ蹴られ...
養父による性的虐待を描いた自伝的小説「ファザーファッカー」に衝撃を受けたのは今から25年前。 そして本作は母親の逸子の視点から描かれた長編小説。 今でこそ毒母なんて言葉があるけれど、まさしく逸子は毒母その物だ。 自分がお腹を痛めて産んだ娘、中学生の静子が愛人男性に殴られ蹴られ犯されているのを傍らで見ていながら 絶えず言い訳を探し、かつ、娘以上に自分を女として認めて欲しいと言う飽くなき欲望。 登場する男達はもちろんだが母親には嫌悪感しかない。 子供は親を選べないんだ。 最低限、子供を守る事が出来ないなら母になる資格はない。
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血を分けた実の娘であっても、母がもつ気持ちは姉静子に対してと妹千津紀に対してとは違っている。物語は昭和10年、逸子が一歳四ヶ月の時から始まる。昭和の家族の有り様を縦軸に、日常生活を普通に過ごす家族の中で、内面には小さなトゲが積み重なり、じわじわとかたちになってあらわれる様を横軸に...
血を分けた実の娘であっても、母がもつ気持ちは姉静子に対してと妹千津紀に対してとは違っている。物語は昭和10年、逸子が一歳四ヶ月の時から始まる。昭和の家族の有り様を縦軸に、日常生活を普通に過ごす家族の中で、内面には小さなトゲが積み重なり、じわじわとかたちになってあらわれる様を横軸に、越えてはならないシーンへ物語は進んでいく。いつからということなく、家族の歴史の長いスパンで自然に描かれている 、取って付けた感がない。事態の理由付けをさがすかのような母逸子の心理、そうせざるおえない逸子もまた長いスパンの中で歪み出したかのよう、娘を病院に連れて行ったり、学校のことで親としての義務は果たすが、反面こうなったのは静子のせいと考えてしまう面もあり、心理の奥深さ、複雑さに驚愕する。長崎の方言はなじみがないので読みづらかったが、本を閉じてもそのリズム感が残っている。
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春菊さんは昔からファンなので、内容はある程度知っていたのですが、より詳しく描かれていて面白く一気に読めました。お母さんの心情を想像し、理解しようと努力されてるのかな?ご自身の生まれた意味やなぜこんな目にあったのかを整理して納得されたいのかな?…と思いながら読みました。最後は(知っ...
春菊さんは昔からファンなので、内容はある程度知っていたのですが、より詳しく描かれていて面白く一気に読めました。お母さんの心情を想像し、理解しようと努力されてるのかな?ご自身の生まれた意味やなぜこんな目にあったのかを整理して納得されたいのかな?…と思いながら読みました。最後は(知っていたエピソードなのですが)ちょっとゾッとしました。
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