商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2018/11/09 |
JAN | 9784120051289 |
- 書籍
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情報と戦争
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情報と戦争
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【インテリジェンスはたいていの場合に必要であろうが、勝利の十分条件ではないのである】(文中より引用) 南北戦争や第一次・第二次世界大戦を振り返りながら、戦争におけるインテリジェンスの有用性とその限界を研究した作品。著者は、英サンドハースト王立陸軍士官学校で戦史を教えたジョン・キ...
【インテリジェンスはたいていの場合に必要であろうが、勝利の十分条件ではないのである】(文中より引用) 南北戦争や第一次・第二次世界大戦を振り返りながら、戦争におけるインテリジェンスの有用性とその限界を研究した作品。著者は、英サンドハースト王立陸軍士官学校で戦史を教えたジョン・キーガン。訳者は、公安調査庁などに務めた経験を持つ並木均。原題は、『Intelligence in War: Knowledge of the Enemy from Napoleon to Al-Qaeda』。 訳者あとがきでも触れられているように、ともすれば万能薬のように語られてしまうインテリジェンスについて、その役割の限界が存在することをしっかりと示した良作。地に足のついた議論を進めるためにも参考となる一冊でした。 大著ですが価値はあります☆5つ
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有史以来の情報戦の実態と無線電信発明以降の変化を分析、諜報活動と戦闘の結果の因果関係を検証しインテリジェンスの有効性を考察
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借りたもの。 戦争において情報(地理などの知識、リアルタイムな敵の情勢)が勝利をもたらしてきたか否かをデータに基づき分析した一冊。 結論は「インテリジェンスはあくまで勝因の一つにすぎず、勝利をもたらすものは圧倒的な力、物量・兵力がものをいう」無慈悲な究極の真理だった。 古代ロー...
借りたもの。 戦争において情報(地理などの知識、リアルタイムな敵の情勢)が勝利をもたらしてきたか否かをデータに基づき分析した一冊。 結論は「インテリジェンスはあくまで勝因の一つにすぎず、勝利をもたらすものは圧倒的な力、物量・兵力がものをいう」無慈悲な究極の真理だった。 古代ローマの道路網に見る情報伝達にはじまり、敵国の風土、地理的特徴、兵力分析から心理戦、密告、スパイなど、様々な「情報」を得て戦局を有利にしようとした人類の歴史を駆け足で見つつ、特に近代~現代の戦争において分析を丁寧にしている。 地理、戦略・戦術、人種が異なる事例を紹介し、事前に傍受した「情報」は「勝利」に結びつくかを分析していく。 具体的事例は臨場感があり、読んでいて映像化できそうだと思ってしまう。私は過去も含め軍需に詳しくないためその規模を鮮明に想像することはできなかったのだが…… 結局対戦なので敵と味方がある訳だが、著者はそのどちらにも肩入れせず、両軍の立場や背景を公平に紹介し、後の証言などから可能な限りわかる心理傾向を交えつつも公平に分析している。その手腕が凄い。 それぞれケースバイケースで、どんなに正確な情報を得てもそれを受け取る側がその重要性を認識していなかったり、伝達の連携が出来ていなければ敗因にもなるし、理解できても彼我兵力差で強い方が結局は勝つ。 また、事前情報を入手していても戦闘において刻々と変わる戦況に応じて臨機応変に対応できる方が勝つのだった。 日本人としてはやはり気になるのは、事例として紹介されているミッドウェー海戦。 そこでも公平で、日本が太平洋戦争に突き進む背景にある、西洋諸国の19世紀の帝国主義に倣って軍事侵攻をしても植民地化を列強(西洋諸国)に認識してもらえなかった不公平感があったこと、旧日本軍における陸軍と海軍の対立と陸軍の暴走などを著者は明記していた。……知られている事実だったのか。 また、一般的に言われている「日本の情報は米軍につつぬけだった」という理由はあっても、米軍も旧日本軍を見つけるのに手間取っていたり、(日本側の連携ミス、選定ミスもあるが)数々のラックもあった。 他、暗号伝達や解析の事例も興味深い。 かつて通信で一度に伝えられる情報量は少なく、文化的な背景からの略語などもあり、異文化では解読に困難があったこと。 それでも伝えられる情報は「いつ、どこで、何を、どのように」に限られていることに変わりはない。ドイツ語のドイツの名高いエニグマを解読できたのは操作員のヒューマン・エラーがヒントになったというものは、現代にも示唆に富んでいる。 歴史に「if...」は無いけれども、その辺も端的に検証しつつ、敗因と勝因を冷静に分析している。
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