商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 産業編集センター |
発売年月日 | 2018/10/15 |
JAN | 9784863112018 |
- 書籍
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死神の選択
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読んでいる側が苦しくなるくらい、主人公の責任感の強さを感じさせる物語。 最後の患者との描写から、辛い中でも少し救いがあるのかなと思った矢先、刺されてしまう。 とても、やるせない気持ちになった。
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第五回暮らしの小説大賞受賞作品。 読み始めてすぐに安楽死宣言をされていた橋田壽賀子さんの姿が脳裏に浮かびました。 本作は様々な理由から、生き続けるのが困難な人が行使できる「死の権利=DR」と彼らの死をほう助する医師・神恵一(じん けいいち)の物語。 現在、日本の医療現場では...
第五回暮らしの小説大賞受賞作品。 読み始めてすぐに安楽死宣言をされていた橋田壽賀子さんの姿が脳裏に浮かびました。 本作は様々な理由から、生き続けるのが困難な人が行使できる「死の権利=DR」と彼らの死をほう助する医師・神恵一(じん けいいち)の物語。 現在、日本の医療現場では安楽死は認められておらず、日本人が安楽死を希望する場合はスイスのNPOを頼ることになります。 この小説ではそれが実現されていますが死を望む登場人物達にかすかな光を感じた時「待って」を言いたくなる。 重いテーマであり死生観について考えさせられた作品。
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人が自らの死ぬ権利を行使できるDRがキーワード。最初は「神様のカルテ」に毛が生えたような、やさしいだけのお医者さん物語かと思いながら読み進めていたけれど、どこからか少しずつそうでもないような気がしてきた。いわゆる死期の迫った末期患者の安楽死ともまた違い、まさに自らの命を終わらせる...
人が自らの死ぬ権利を行使できるDRがキーワード。最初は「神様のカルテ」に毛が生えたような、やさしいだけのお医者さん物語かと思いながら読み進めていたけれど、どこからか少しずつそうでもないような気がしてきた。いわゆる死期の迫った末期患者の安楽死ともまた違い、まさに自らの命を終わらせることを自分で選択できる権利。それに携わる医師は死神なのか?殺人者なのか?飄々としたライト感覚な筆致にも関わらず、内包するテーマは重かった。 僕は死ぬのが怖い。でもそれはたぶん、死ぬときの痛さや苦しさへの恐怖であって、痛くもなく苦しくもないことが保証されているならば、今のつまらない生への執着は正直ない。そんな人って案外多いんじゃないか?もしも周りに迷惑がかからないのなら、僕は迷わずこの医院を訪れるかもしれない。などと考えながら読んでいた。 ラストはそれまでの流れを大きく覆す衝撃が待っている。なんとなくたまたま手に取った本だったが、読んで良かった。掘り出し物です。ぜひお勧めしたい。
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