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作戦司令部の意思決定 米軍「統合ドクトリン」で勝利する
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作戦司令部の意思決定 米軍「統合ドクトリン」で勝利する

堂下哲郎(著者)

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作戦司令部の意思決定 米軍「統合ドクトリン」で勝利する

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 並木書房
発売年月日 2018/10/05
JAN 9784890633777

作戦司令部の意思決定

¥2,420

商品レビュー

4.3

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2024/08/20

自衛隊OBによる統合部隊の意思決定に係る米軍の教範をフォークランド紛争とイラク作戦を例に解説した本。入門書のような書きぶりだが、中身はなかなか専門的で私は全体的によく分からなかった。具体例もあって相当丁寧に書いてあると思うのだが、それでも理解しにくいのは結局実務でやってみないと分...

自衛隊OBによる統合部隊の意思決定に係る米軍の教範をフォークランド紛争とイラク作戦を例に解説した本。入門書のような書きぶりだが、中身はなかなか専門的で私は全体的によく分からなかった。具体例もあって相当丁寧に書いてあると思うのだが、それでも理解しにくいのは結局実務でやってみないと分からない側面があるのかもしれない。著者は、こうした意思決定過程がビジネスでも通用すると意義付けしているが、これをそのまま応用するのは流石に無理があるような気がする。 とはいえ、米軍の教範を一から読むのと比べると、日本語で読める貴重な一冊であると思うし、部分部分で大変参考になった箇所があった。 また、154ページの米軍の指揮官のタイプに関する解説に関しては、米軍でも窓際指揮官がいて、そのタイプによってとるべき幕僚のアプローチが解説されているのは個人的に面白かった。 自身の知見を深めて、再チャレンジしたい。 以下、備考 ・【p.26】柔軟抑止選択肢(FDO): フェーズ0〜1で実施される抑止を目的としたDIMEによるSC ・【p.35】JOPP ・【p.41】「予測事態対処処理作業(Contingency Planning)」、「危機発生時の計画作業(Planning in Crisis)」 ・【p.45〜】使命分析、軍事的エンドステート、問題の定義、目標系列、使命達成クライテリア ・【p.63】重心の特定 ・【p.104】独断専行の条件: ①情勢が命令受領時とまったく変化し、報告して新しい命令を受ける方法がないか、余裕がないこと(この場合は、のちに速やかに上司に報告して了解を得る必要あり)、②当初の命令を実行したら明らかに命令者の意図に合致せず、自分の判断した新たな行為は命令者の意図に合致すること、③「進んで名を求めず退いて罪を避けざる」という良心的な行為であり、自らの責任を負う覚悟ができていること ・【p.107】CCIR(Commander’s Critical Information Requirement): 情報要求 ・【p.108】PIR: 優先情報要求、FFIR: 友軍情報要求 ・【p.120】COAブリではJ3とJ5が主担。J2は敵の行動指針(ECOA最も危険・蓋然性の高い敵のCOA)、弱点と強みの分析 ・【p.137】命令を発出する際は5パラグラフ・フォーマット。①情勢(作戦の背景を理解するための情勢要約で、指揮官の意図、友軍、敵の3つの要素を入れるのが基本)、②使命(指揮官のミッション・ステートメントを簡潔・明確に示す)、③実施(使命の付与)、④管理及び後方、⑤指揮統制 ・【p.152】統合部隊司令部における幕僚部を機能別に「J-○」に区分したいわゆる「Jコード編成」は米軍を中心として同盟国軍に広く定着しており、効率的な指揮監督、迅速な階層間の情報フロー、機能別の専門的業務の遂行が可能となっている。また、Jコード編成において「J-○」と示される個々の幕僚は、その「○」という名称により職位や責務が共通化さらており、他の軍種や司令部のカウンターパートとの連絡調整が容易で、相互運用性上も有利。ちなみに、陸海空ではそれぞれG,N,A ・【p.153】機能/ミッション志向型ハイブリッド編成「B2C2WG」 ・【p.156】統合部隊司令部には常設の「統合作戦センター」が設置。センター内には、特定のプロセス、機能、作戦のためにセル(Cell)が配置。「統合作戦センター」は、主として現行作戦及び将来作戦の「作戦水平線」を包含する監視、評価、設計・計画、指揮の作戦機能を作戦種別、機能別に長期間にわたり安定的に発揮できるよう設計 ・【p.160】バトルリズムの構築

Posted by ブクログ

2019/10/24

これは凄い本、ビジネスへの応用という観点のない、こんなにも専門的な本を出版するとは。将校なら学んでおくべき思考の道具が詰まっていて、わかりやすく解説されている。それにフォークランド戦争やイラク戦争、旧日本海軍などの実例を提示し、時に古典から引用するなど読む楽しみがあるので、一見教...

これは凄い本、ビジネスへの応用という観点のない、こんなにも専門的な本を出版するとは。将校なら学んでおくべき思考の道具が詰まっていて、わかりやすく解説されている。それにフォークランド戦争やイラク戦争、旧日本海軍などの実例を提示し、時に古典から引用するなど読む楽しみがあるので、一見教科書のようだが飽きがこない。参考文献もなかなかコアで面白い。 元になっているものを無料で公開してる米軍の凄さも改めて認識させられる。

Posted by ブクログ

2019/08/15

JP5-0の内容を、元海将が具体的にかみ砕いて解説している一冊。 企業にとってうんたらと書いてあるが、さすがに軍事特有の用語が多く、この内容を企業活動に応用することは難しい(というより書かれている内容を理解することがそもそも困難)と思われるが、純粋に米軍のような大規模組織の活動...

JP5-0の内容を、元海将が具体的にかみ砕いて解説している一冊。 企業にとってうんたらと書いてあるが、さすがに軍事特有の用語が多く、この内容を企業活動に応用することは難しい(というより書かれている内容を理解することがそもそも困難)と思われるが、純粋に米軍のような大規模組織の活動の進め方として、考え方とか参考にできる部分は多いと思う。 JP5-0の内容の解説だけだと、抽象論が多くて読み続けるのは大変だと思われるが、本書は、特に前半部分において、フォークランド紛争、イラク戦争及び太平洋戦争を基に具体的な解説をコラムという形で多々加えており、その点読みやすく、この点の本では異例なくらいサクサクと読み進めることが出来た。 改めて、このような大規模組織の運用の仕方をドキュメントとしてまとめ、そしてそれを惜しげもなく無料で公表する米軍の組織としての凄さ、度量の大きさを感じるとともに、その有益な内容を、このようにわかりやすい形で日本語にまとめてもらえたことに感謝する。

Posted by ブクログ

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