カール・ラーション スウェーデンの暮らしを芸術に変えた画家

カール・ラーション

• 販売会社／発売会社: 東京美術
• 発売年月日: 2018/09/26
• JAN: 9784808711252

商品レビュー

2022/02/11

スウェーデンの画家カール・ラーションの作品と生活を紹介。
第I部　カール・ラーションの画業
第II部　ラーション家の暮らし
Topic、特集1～２、美術館紹介、カール・ラーション年譜、
主要参考文献、掲載作品リスト有り。
この画集は、カール・ラーションの展覧会の公式ガイドブック。
19世紀後半～20世紀前半に活躍した、
スウェーデンを代表する画家カール・ラーション。
貧しい家で生まれた彼は、画才を認められて王立美術学校へ。
留学先のパリでジャポニスム、印象派、アール・ヌーヴォーの、
ロンドンではアーツ・アンド・クラフツ運動の影響を受ける。
様々な人々とも交流し、スウェーデンへ帰国。
彼の描いた水彩画で、特に子どもたちと妻カーリン、
彼女のデザインが散りばめられた家を描いた作品が著名に。
「日本は芸術家としての私の故郷である」の言葉のとおりに、
ジャポニスムの技法を取り入れたその繊細で清涼な線描表現が
素晴らしい水彩画の他、挿絵、壁画、油彩、素描、
版画(エッチング)などもこの画集には収録されています。
主に、日常の場面や生活が盛り込まれて、
無邪気な子どもたちの姿や表情、妻への深い愛情に溢れる、
画家の眼差しを感じることが出来ます。
また、現在も記念館として残る彼らの家に残された、
カーリンの室内装飾やテキスタイルのデザインは、
赤系と緑系の配色が印象的で、現代でも斬新です。